リテールバンキング業務の将来像

2014-01-31

リテールバンキング業務については、新しいビジネスモデルをもった新規参入者によって、従来型の金融機関は衰退すると多くの人が考えていると思われます。
しかし、信頼されるパートナーとして顧客にさまざまな価値のある提案を行い、資金や金融取引を提供するという、金融機関の基本的な機能は今後も変わらないでしょう。

もっとも、金融機関がそのような地位を維持するためには、戦略を明確にし、人口構成、消費者の嗜好、規制、IT技術といった、金融機関の経営に影響を与えるさまざまな要素の変化のスピードに、十分対応していく必要があります。

私たちは、金融機関が今後の戦略を検討する上で重視するべきテーマは、以下の6点と考えます。

  • 顧客中心のビジネスモデルの構築
  • 販売ネットワークの最適化
  • ビジネスモデルや業務プロセスの簡略化
  • 情報に関する優位性の確保
  • イノベーションの推進とそれを可能とするリソースの確保
  • リスク・規制・資本に関する能動的な管理

本冊子では、主要な国における金融機関のマネジメント層への調査も交えながらこれらのテーマを掘り下げ、リテールバンキング業務の将来像について考察しています。

リテールバンキング業務の将来像

PwC Global