現在、金融機関におけるリスク管理のあり方は、業務執行レベルでの管理機能の問題に留まらず、取締役会を中心とするリスクガバナンスや、リスクアペタイト・フレームワーク、さらにはリスクカルチャーに係る問題であると捉えられています。本レポートでは、特に下記のポイントについて、最近の規制動向も踏まえつつ、金融機関が抱えている課題やPwCが考える、あるべきフレームワークについて議論を展開しています。
- リスクガバナンス
- リスクガバナンスの重要性
- 有効なリスクガバナンスの要素
- 取締役会の機能強化(CEOに対する牽制の強化)
- 業務執行レベルの機能強化
- 内部監査機能
- 監査委員会のオーナーシップと内部監査部門の権限強化
- 監査ユニバース
- 内部監査の品質管理
- リスクアペタイト・フレームワーク
- リスクアペタイト・フレームワーク
- ステークホルダーの把握と経営戦略
- リスクアペタイトの明確化とリスクアペタイト・ステートメントの設定
- リスクリミットの設定、リスクアペタイト対比での整合性確保
継続的な管理とモニタリング
- リスクアペタイト・フレームワークにおける役割・責任
- 取締役会の役割・責任
- 最高経営責任者の役割・責任
- 最高リスク管理責任者(CRO)の役割・責任
- 最高財務責任者(CFO)の役割・責任
- 業務執行部門の責任者および子会社の経営陣の役割・責任
- 内部監査(または他の独立した評価者)の役割・責任
- リスクカルチャー
- 経営トップの基本理念
- 説明責任
- 有効な異議申し立て
- 報酬制度/インセンティブ