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2017-05-08
本調査レポートは、2050年にかけての主要32カ国のGDPを予測した「The World in 2050」の最新版です。
英国の国民投票におけるEU(欧州連合)離脱派の勝利や米国大統領選挙でのトランプ氏の勝利など、世界の政治に何度も激震が走った1年を経て、2050年はおろか、2017年の経済予測を示すことすら大胆な試みに思えるかもしれません。
しかし、経済や政治のサイクルにおける短期的な浮き沈みを越えて、世界経済のより長期的な見通しを思い描くことは、実際に極めて困難がつきまとうものの、やはり重要であると考えられます。このレポートで採用する手法では、厳格なモデリングの方法に基づいて、成長の基本的な原動力、すなわち技術進歩によってもたらされる国際貿易や、投資を通じて広まる人口動態と生産性を重視します。
こうした原動力により、米国は19世紀から20世紀初頭にかけて発展を遂げ、南北戦争、諸外国とのさまざまな戦争、3人の大統領の暗殺、いくつかの経済・金融危機にもかかわらず、世界最大の経済大国となりました。
また、世界経済の成長が2度の世界大戦や大恐慌から力強く回復し、戦後数十年間で過去最高水準を幾度となく更新したのも、これらの原動力によるところが大きかったと言えるでしょう。将来に目を転じると、21世紀を支配するのは新興諸国であると考えられます。2050年までに、中国は他国を大きく引き離して世界最大の経済大国となる一方、インドが米国をわずかながら抜いて世界第2位の経済大国となり、インドネシアが4位に浮上すると予測されます。EU27カ国が世界のGDPに占めるシェアは、10%未満まで低下する可能性があります。また、世界経済は人口の伸びを上回るスピードで成長し、現在から2050年までの間に2倍を超える規模となるでしょう。