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2021-08-24
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの衝撃に対して、世界の医療業界は驚くべきスピードで対応しました。業務の多くを仮想プラットフォームやデジタル技術に移行することで、10年分の改革を数カ月間で実行したのです。業界全般でデータ解析機能が増強され、臨床試験にデジタルツールが導入されました。そのおかげで、企業は既存医薬品の新型ウイルスへの有効性について試験を迅速に実施でき、COVID-19ワクチンの早期開発にもつなげられたのです。
その一方で、COVID-19のパンデミックは開始から1年以上継続しており、医療組織が先行きの見えない不安を抱えていることは確かです。必要なことに次々と取り組んではいるが、どの問題もそれぞれが大きな試練を伴っています。『グローバルヘルスケア業界の展望2021』では、医療提供者、保険会社、医薬・ライフサイエンス企業、業界への新規参入企業、雇用主に向け、世界の医療業界に影響を及ぼす4つの課題を明らかにしています。すなわち「バーチャル臨床ケアの適正バランス」「データ解析の活用」「臨床試験の進化」「サプライチェーンの対応力向上」です。
『グローバルヘルスケア業界の展望』レポートの初版は2018年に発表されました。本第2版では、2021年1月から2月にかけてヘルスケア業界の経営幹部、政府出資の保健・社会サービス事業の専門家および世界のPwCメンバーファームにインタビューを実施しました。また、10地域、約10,000人の消費者を対象としたPwCの2021年グローバル医療消費者調査の結果も反映しています。