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ICT環境に基づく多様なコミュニケーション方法
在宅勤務や広くテレワークを実現することで、そのメリットを享受するためには、テレビ会議システムなどのツールの普及、また従来よりも低コストで利用できるなど、ICT環境が整備されていることが重要です。
(1)Web会議システム
Web会議システムとは、インターネット回線を通じて遠隔会議を行うことができるクラウド型のコミュニケーション方法です。パソコンやスマートフォンをはじめとした端末にWeb会議システムをインストールすると、遠隔地にいる人とでも対面で会議を行うことができます。また、大人数での会議も可能になります。Web会議にはさまざまなツールがあり、中には会議だけではなく採用面接や人事面接、お客様対応などに使用している企業もあるようです。
(2)テレビ会議システム
テレビ会議システムとは、専用の回線と専用の機材を使って遠隔会議を行うコミュニケーション方法です。事前に会議室にカメラ、マイク、スピーカーなどの専用機材を設置することが必要となるため、Web会議システムの手軽さと比較すると煩雑さと少々手間がかかる可能性があります。
一方で、テレビ会議システムは映像がクリアで通信が安定していることにメリットがあり、遠隔で大人数で行う社員研修や、団体での重要な会議を行う際などには適しています。
(3)オンラインチャットサービス
オンラインチャットサービスとは、インターネット上で文字ベースで会話ができるチャットサービスです。スマートフォンやパソコンを使用して、メールよりもスピーディ、かつフランクにやり取りができます。また、1対1だけでなく複数人のグループに対してもコミュニケーションが可能です。
(4)オンライン文書作成ツール
オンライン文書作成ツールとは、オンライン上で文書の作成や管理ができるツールです。オンラインのためインターネット環境が整備されていれば、パソコンやスマートフォンなどの媒体を通じてどこでも閲覧・編集可能となります。関係者への共有効率もよく同時編集も可能であるため、業務の効率化にも貢献します。
オフィスにいる場合と同じ環境を社員に提供するためには、ICT環境の整備が必要不可欠です。ただし、企業や個人のセキュリティ保護のために、ファイアウォールやVPN装置などの設備を導入し社内情報にアクセスする環境を構築する必要があります。
※PwCコンサルティング合同会社が提供するものは運用のアドバイスであり、法的アドバイスではありません。労働法全般及びそれに関わる法規制に関する事項については、PwC弁護士法人またはPwC社会保険労務士法人にご相談ください。