医療機関における被虐待児童の実態に関する調査
虐待を受けている子どもの中には加害による外傷で入院治療を要する者がいる。入院している子どもに虐待が疑われる場合は医療機関から児童相談所へ通告する必要があるが、現実に通告されているのは一部にとどまっているとの指摘がある。これを踏まえ、医療機関における被虐待児の対応体制や対応件数、通告先の別などを尋ね、その傾向を得る。
併せて、治療不要にもかかわらず入院しているいわゆる「社会的入院」状態の子どもがいる場合、当該児童の特徴や医療・福祉の連携体制における課題を明らかにする。
また、多機関連携が円滑に進められている場合の調整役となる人がどのような行動特性を備えているかを把握し、他の医療機関や児童相談所などの参考になる情報を提供する。調査はアンケートとヒアリングを組み合わせて実施する。