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三菱自動車工業株式会社 取締役 副社長執行役員 CFO 池谷 光司 様
日産・ルノーとのアライアンスの下、三菱自動車の強みをさらに生かして成長をするために推進された社内改革。その実行のパートナーとして、なぜPwCを選び、どのように改革を進めていったのか。池谷副社長にお聞きしました。
2016年5月に当社が日産自動車株式会社と戦略提携契約を締結し、その一カ月後に私は副社長CFOとして着任しました。日産・ルノーとのアライアンスによって、三菱自動車が従来有しているPHEVなどの優れた技術とASEANでの高い市場シェアをこれまで以上に活用し、ターゲットへのコミットメントを強化して、成長を加速する必要がありました。これを支える経理財務関連領域は、これまで以上に経営情報のスピードアップと管理体制のさらなる品質向上が求められることが予見されました。この成長へのアクセルと管理体制の強化を同時に進めるために、経理・財務・事業管理・IRの各部門をクロスファンクショナルに機能するCFO組織として構築すると同時に、「経理財務高度化プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトを短期間で立ち上げ、決して失敗することなく軌道に乗せるには外部アドバイザーが必要と判断し、実績が豊富なPwCにサポートを依頼しました。
PwCと共に取り組んだ重要な経営課題を3点挙げますと、1点目はIFRSの導入です。ビジネスのグローバル展開に際して、透明性の高い財務報告は必要不可欠でした。2点目は海外事業の拡大に向けた、グローバルでのコントロール強化です。そのためには海外現地法人のCFOと連携し、一体となって統制を強化しリスクマネジメントを高度化させることが重要でした。3点目は管理会計の迅速化と強化です。機動的な経営に向けて意思決定をより迅速に行うために、管理会計データを精緻化し、国内外の現場部門とコミュニケーションを密に取ることを徹底し、社内における情報の風通しを改善してきました。
PwCがプロジェクトを通じて当社メンバーと一緒に汗をかきながら併走してくれたことで、失敗できない状況の中、極めて短期間で多くの改革を実現することができました。当社は、新たな中期経営計画において、アジアを中心としたグローバルでのさらなる事業拡大や、研究開発などへの成長投資を打ち出しており、今後、成長に向けたリスクを取りつつ財務規律を保つこと、つまり「“攻め”と“守り”のバランス」がますます重要となってきます。引き続きPwCにはこれまでの成果を定着させつつ、さらなる高度化に向けたサポートを期待しています。
※本事例の内容は2018年1月時点のものです。
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