7.就労系サービスにおける諸課題(施設外支援・施設外就労の実施実態や高齢障害者等の利用実態)の把握と事例整理に関する調査研究
平成30年度障害福祉サービス報酬改定において、就労系のサービスにおける共通的事項として施設外就労に係る加算の要件緩和が行われ、施設外就労の促進が図られたたほか、内閣府開催の障害者政策委員会において示された資料においても、積極的な企業での実習や求職活動の支援(施設外支援)等の推進を図ることが挙げられている。
また、同報酬改定では、就労移行支援ならびに就労継続支援A型において年齢制限の緩和が行われ、一定の要件の下で65歳以上の利用が可能となっているとともに、厚生労働省が関係府省庁とともに策定した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」において、若年性認知症施策の強化が挙げられており、就労・社会参加も含めて総合的な施策を講じることの必要性が挙げられている。
こうした事情を踏まえ、一般就労への移行に向けた施設外就労、施設外支援の取組や、65歳以上の高齢者、若年性認知症の方々を対象とした取り組みについての好事例等にもとづく支援ノウハウの分析やその共有が求められているところ。
本事業では、アンケート調査及び事例ヒアリング等を通じて就労系障害福祉サービスにおける施設外支援及び施設外就労の実施状況、65歳以上の高齢者、若年性認知症等の方々に向けた支援の現状、ならびにそれらの支援と工賃(賃金)の向上、一般就労への移行との関連について明らかにする。