障害者支援のあり方に関する調査研究
1. グループホーム、地域生活支援の在り方
グループホームは、入所施設や精神科病院等からの地域移行を進めるために整備が推進され、それらの支援において重要な役割を担っている。一方、平成18年度に障害者自立支援法のサービスとして位置づけられて以降、10年以上が経過し、さまざまな状況の変化が発生している。また、グループホームの利用者の中には一人暮らしや家族、パートナー等との同居を希望する者も存在する。一人暮らし等の障害者等の地域生活を支援するため、平成30年度に障害者総合支援法のサービスとして自立生活援助が創設されたが、現状ではサービスが十分に行き渡っていない。
以上の背景を踏まえ、本事業においてはグループホームや、障害者の地域生活を支える制度のあり方について検討する。
2. 放課後等デイサービスの在り方
過去10年間で障害児通所支援の利用者数・サービス量は拡大しており、各事業所ではさまざまな支援手法がとられている。また、この間の状況変化(とりわけ女性の就労促進)に伴い、これらのサービスに対するニーズが変化している可能性も考えられる。
以上の背景を踏まえ、放課後等デイサービス・児童発達支援および医療型児童発達支援における支援の実態を把握し、各サービスの標準的な支援・サービス提供モデル(類型)のパターンを分析することで、今後のサービスの標準化に向けた議論の基礎資料とすることを目的として本事業を実施する。