新型コロナウイルス感染症の世界的拡大以降、多くの企業が、ビジネス変革へのスピーディな対応が求められています。この新たな時代においてクライアントの持続的な成長を支援し、変革への要求に応えるためには、クライアント、業界の課題やインサイトをいち早く理解し、素早くかつ適切な提案を行うことが重要です。そのため弊社は、2021年7月に、「Design(新しい姿を描き、作る)」「Disruption(従来の概念を覆す)」「Dimension(多面的に考える)」の頭文字を取った3カ年計画、「3つのDによる変革プラン」を戦略に掲げ、自らの組織の抜本的な変革に取り組んでいます。戦略策定から1年を迎えることを機に、改めて全社員へ同戦略のより深い理解促進を図るため、社内イベントを企画しました。
開催手法としてメタバースに着目した理由は、物理的な接触や交流が大きく制限される環境下において、社員一人ひとりのエンゲージメントを向上できると考えたためです。また、「3つのDによる変革プラン」においては、他者に先んじて新しいことに挑戦し体験することで、理解を深め知見を蓄積することを重視しています。そのため、現在、企業や社会の期待を集めているテクノロジーの一つであるメタバースをイベントに取り入れ、弊社内やクライアントのビジネスでのメタバース活用を検証し、質の高いコンサルティングサービスの提供に寄与することも念頭にイベントを設計しました。イベント後には、実証実験結果をレポートとしてまとめ、メタバースがPwCコンサルティングの仕事や働き方(コミュニケーション、コミュニティの在り方)にどう影響を与えるか検討すると同時に、クライアントが直面する課題やその解決方法などへの示唆を公開する予定です。
PwCコンサルティング合同会社代表執行役CEO 大竹 伸明のコメント
このたびのイベントでは、「3つのDによる変革プラン」の社内浸透を図るため、メタバース空間を活用した新たな試みに挑戦しました。「他者に先んじてまず取り組む」を具現化したイベントを通じ、ご参加くださった皆さんは、さまざまなコンテンツを楽しみながら戦略を体感し、新たな気づきを得られたのではと期待しています。メタバース活用にあたっては、経営層自ら体験することが重要です。経営陣および社員が一体となり、リアルとバーチャル、そしてメタバース空間を組み合わせた新たな仕事の在り方やコミュニケーションに挑戦し、世の中に発信することで、新しい価値を提案していきたいと思っています。
参加した社員のコメント抜粋
- 実際に体験したことで、何人まで同時にコミュニケーションが取りやすいかなどについて感覚的に理解できた。お客様向けの発表会や大学向けの企業案内へのメタバース活用について、より具体的に検討できそう
- メタバース空間でリーダー層や有識者の話を聞くことができ、今後切り拓いていく未来や可能性に対する視野が広がった。なによりワクワク感が高まった!
- 移動しなくてよく、隙間時間で参加できたため、対面に勝る利便性があると実感できた。リアクションを取る手段のバリエーションが多いと、声を出さないステージ型のメタバースでも一体感を感じやすい。プレゼンテーションは、動的な要素があり、双方向の方が、よりイベントらしさが出て没入感を感じたのではないか
- まず他者より先に取り組む、ということを実感できた。こういった取り組みをする会社を誇らしく感じたし、グループの一員として嬉しい
- プラットフォームをまたいだメタバース経験は難しいのではと感じる一方で、しばらく滞在して慣れてくると思いのほか自然にふるまえた。アクセス面へのネガティブなイメージを払しょくできる強さのある、「期待してもらえる」メタバース空間内のコンテンツ設計が肝要
PwCコンサルティングは、日本企業の変革と価値創造に伴走できるパートナーとして貢献できるよう、引き続き自らの変革を進めます。
ご参考
メタバース空間は、複数のプラットフォームを体験できるような構造とし、ステージエリアとコミュニケーションエリアの2つで構成しています。
ステージエリア
- プラットフォーム:cluster(クラスター)
- プログラム:以下の3つに大別されます。
1. キーノート:3つのDによる変革プランの狙いや展望をPwCコンサルティングの経営陣やリーダーが解説するトークセッション
2. 対談:有識者ゲストとPwCコンサルティングの専門家の対談。メタバースビジネスの可能性を議論
3. エンタテイメント:著名人やアーティストをお招きし、メタバース空間内でパフォーマンスを披露いただく。メタバース活用が進んでいるエンタテイメントの要素を取り入れると同時に、社員が楽しみながら参加できることを重視したセッション
コミュニケーションエリア
- プラットフォーム:VRchat(VRチャット)
- 社員がイベントプログラムをきっかけに語り合えるメタバース空間で、コミュニケーションの活性化を図っています。例えば、部門別、テーマ別(イベントについて語る、メタバースやVR、Web3.0を活用したビジネスについて語る、社内イベントについて語るなど)でルームを設けています。
*1 アクセス数は、ログが確認できるステージエリアのみの数値です。