
トップランナーと語る未来 第10回 慶應義塾大学大学院・白坂成功氏 俯瞰と具体化で複合的なシステムを設計、「システムズエンジニアリング」で実現する価値創出と課題解決
第10回は、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 白坂成功氏を迎え、PwCコンサルティングのパートナー渡邊敏康とシニアマネージャー南政樹が、システムズエンジニアリングの発想に基づいた価値創出と課題解決の方法について議論しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の機運が高まっています。
グローバルでは、AIとテクノロジーを武器に世界を席巻するデジタル企業が生まれていますが、日本においては、組織内でAIを活用しDXを推進する人材の育成がボトルネックとなり、デジタル企業の成長を阻害しています。
その一因としては、まず学校教育段階における文系・理系間の壁が高く、理系学生の割合が世界的に見てもきわめて低いこと、結果多くの学生がテクノロジーという武器を使いこなす前に社会に出ていることが挙げられます。
また、こうした学生が就職してからも、企業内で人材育成のスキームがないため、外部AI・IT企業との連携やDX推進がうまく進まない、といった課題が生じています。
AI経営寄付講座では、AI・デジタルの力を経営の世界で発揮し、世界で戦える経営人材の輩出を目的に、学生・社会人双方の育成に取り組みます。
PwC Japanグループと東京大学はAIやデジタルの活用を通じて日本の競争優位性を高め、未来を創出する経営人材を育成することを目的に、2021年にAI経営寄付講座を設立しました。
昨年度に引き続き今年度も、2023年1月より全7回でAI経営寄付講座 社会人向けプログラムを開講します。
社会人向けプログラムの特徴
昨年度受講生の声
2021 年度に開催した本講座には各方面の企業から400名を超える方にご受講いただきました。また受講生間の交流コミュニティも活発で、講義終了後には複数の勉強会グループが立ち上がり、定期的に意見交換を行い、AIを使った社会課題解決のアイデアを披露する場が設けられています。
受講生の声(講義アンケートより抜粋)
講座名 |
AI経営寄付講座 |
講座開設期間 | 2023年1月26日~3月16日 |
実施形態 |
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受講対象 |
企業におけるAI活用推進を目指す全ての社会人 ※昨年度(2021年度)の講座をご受講いただいた方もお申込みいただけますが、内容は2021年度のものに準拠しており、受講料金も定額となりますことをご了承ください。 |
受講条件 | 以下の条件に当てはまる方
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講師 | 東京大学大学院工学系研究科教授、東京大学生産技術研究所特任教授、株式会社エクサウィザーズ、東京海上ホールディングス株式会社、イオンスマートテクノロジー株式会社、経済産業省の有識者 PwCあらた有限責任監査法人、PwCコンサルティング合同会社、PwCアドバイザリー合同会社のコンサルタント ※一部変更が生じる場合もありますので、ご了承ください。 |
受講料 | 全7回。講座費用 30,000円(税込み)
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受講のメリット |
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受講の仕組み |
講義
修了証
修了者のベネフィット
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※一定期間内に講義のアーカイブ動画を視聴し、所定の提出物を提出いただくことでも出席扱いとします。
※受講生同士のオンライン交流を実施する回を設けます(講義後、任意参加)
※各回の内容は変更となる可能性があります。
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日程 |
講義テーマ |
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第1回 |
2023年1月26日(木) |
Opening Session: 経営をAIでアップデートせよ |
第2回 |
2023年2月2日(木) |
AI経営 for CXO(録画ビデオ視聴回) |
第3回 |
2023年2月9日(木) |
AIテクノロジーの現在地と未来 |
第4回 |
2023年2月16日(木) |
AI経営のケーススタディ:ヘルスケア篇 |
第5回 |
2023年3月2日(木) |
AI経営のケーススタディ:ゲーム・デジタルツイン篇 |
第6回 |
2023年3月9日(木) |
AI経営のケーススタディ:保険・リテール篇 |
第7回 |
2022年3月16日(木) |
Closing Session:Design for Future |
第10回は、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 白坂成功氏を迎え、PwCコンサルティングのパートナー渡邊敏康とシニアマネージャー南政樹が、システムズエンジニアリングの発想に基づいた価値創出と課題解決の方法について議論しました。
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