
シリーズ「価値創造に向けたサステナビリティデータガバナンスの取り組み」 第1回:サステナビリティ情報の開示により重要性が増すデータガバナンス・データマネジメント
企業には財務的な成果を追求するだけでなく、社会的責任を果たすことが求められています。重要性が増すサステナビリティ情報の活用と開示おいて、不可欠となるのがデータガバナンスです。本コラムでは情報活用と開示の課題、その対処法について解説します。
デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の潮流において、ビジネスを実現するシステムの俊敏性や柔軟性を求め、アジャイル開発に取り組む企業が増えています。アジャイル開発がビジネスと直結するようになり、関係するステークホルダーや連携するシステムが広がりを見せるにつれ、アジャイル開発におけるリスク管理の重要性が増しています。
アジャイル開発を進める中で、思うような効果が得られなかったり、ビジネスインパクトのあるトラブルが発生したりといったケースが見られます。こうしたリスクに対して、企業は適切に対応することが求められています。
アジャイル開発においては、リスク管理もアジャイルに行う必要があります。アジャイル開発では、プロジェクトの開始時に全てのリスクが明確になっているわけではありません。フィードバックサイクルを繰り返しながらプロダクトをエンハンスしていく過程において、プロダクトのクリティカルさの向上、ステークホルダーの拡大、開発規模の拡大などの変化に応じてリスクも変化します。したがって、アジャイル開発のプロセスにリスク管理を組み込むことで、より多くのリスクを発見し、排除または軽減することが可能になります。こうしたリスク管理はアジャイル開発のケイパビリティ向上につながります。
アジャイル開発におけるリスク管理では、リスクベースのアプローチが有効です。アジャイル開発では、その時々で変化するリスクを適時に捉え、対応を図る必要があります。今後顕在化することが懸念されるリスクシナリオや、顕在化した場合のビジネスインパクトが大きいと想定されるリスクシナリオを策定した上で、リスクシナリオへの対応措置が取られているかどうかを評価し、対応が不十分なリスクに対する低減策を講じます。また、アジャイル開発を通じたプロダクトやプロセスの変化に伴い、リスク評価を継続的に行うことが重要です。
PwCは、アジャイル開発におけるリスク評価やリスク管理態勢の構築・高度化支援を行います。アジャイル開発におけるガバナンス、マネジメント、テクノロジーに関わるさまざまなサービスを展開してきた実績を通じて培った能力と知見を活用し、総合的な支援を提供します。
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