気候変動関連の情報開示への対応支援(TCFD対応含む)

気候変動関連の情報開示への要求の高まりと、その対応

気候変動関連の情報開示としてのTCFD提言の広がり

TCFD提言(TCFD: Task Force on Climate-related Financial Disclosures/気候関連財務情報開示タスクフォース)は、2017年6月にFSB(金融安定理事会)議長指揮の下、Michael Bloomberg氏をTCFD議長として公表されたもので、気候変動によるシステマティックリスクの低減や金融市場の安定化を目的とし、企業の気候関連のリスクと機会を適切に開示することを促す枠組みです。

気候変動リスクの開示は、TCFD提言に沿った内容とすることが国際標準になりつつありますが、今後は国内でも開示対象となる範囲が広がることが見込まれます。2021年6月に公表された改訂コーポレートガバナンス・コードでは、プライム市場上場会社についてはTCFD提言に準じた情報開示することが要求されており、各企業においては、TCFDの考え方を理解し、開示準備を進めることの必要性が高まりつつあります。

気候変動関連の情報開示において企業に求められる期待

TCFDは企業に対し、気候変動のシナリオごとに自社の事業が受ける影響をリスクと機会の両面で分析し、その分析結果を開示することを求めています。そのため、企業には定性的な分析にとどまらず、財務の定量的な分析まで行うことが求められる点が大きな特徴の1つと言えます。

企業における課題

  • TCFD対応の中で、シナリオ分析によるリスクと機会の評価方法や財務影響の定量的な分析
  • 気候シナリオ別に自社事業が受ける影響(リスク・機会)の評価
  • リスクと機会の分析後の財務への定量的な影響の分析

PwCの支援

PwCは2017年にTCFD提言が公表された直後から、国内先進企業のTCFD対応を支援してきました。そして、その豊富な支援実績に基づいてクライアントが抱えるTCFD・気候変動対応の課題解決に向けて支援を行っています。

主なサービスメニューとして、他社ベンチマーク調査・GAP分析支援、ロードマップ策定支援、社内意識浸透支援、リスク・機会の定性評価支援、定量シナリオ分析支援、目標設定・計測支援、TCFD情報開示支援などの対応を一貫して支援しています。その中で、クライアント企業には気候変動インパクト自動分析ツール、構築済みシナリオ分析モデル、各セクターのリスク・機会のテンプレート、気候関連イニシアティブや先進企業の動向ナレッジ、私たちのサステナビリティ専門のグローバルネットワークの経験を提供しています。

TCFD情報開示支援
進め方

ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標の4項目の目標開示レベルの設定

開示骨子案の作成

開示案の作成

ご支援例
  • TCFDフレームワークの解説
  • 他社ベンチマーク調査
  • 他社ベンチマーク調査
  • 開示案の確認

主要メンバー

田原 英俊

パートナー, PwC Japan有限責任監査法人

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石川 剛士

パートナー, PwC Japan有限責任監査法人

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横田 智広

ディレクター, PwC Japan有限責任監査法人

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萩原 早紀

マネージャー, PwC Japan有限責任監査法人

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海宝 慎太郎

マネージャー, PwC Japan有限責任監査法人

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