データガバナンス態勢の構築支援サービス

データは「21世紀の石油」とも言われ、経営にデータを用いることの重要性に疑う余地はありません。競争力を高めていくために、企業にはKKD(=勘と経験と度胸)からデータドリブン経営への転換が求められています。しかしその一方で、データガバナンスをめぐる経営課題があらゆる方面で増大しています。大量のデータを扱う中で、継続的なデータカバナンスの徹底や、サイバー攻撃に対する備えの重要性が増しています。世界各国でデータにかかわる規制が強化され、例えば2018年5月に施行されたEU一般データ保護規則(GDPR)では、法令違反に対して多額の制裁金が科せられるようになりました。収集したデータがどのように扱われているのかを把握しないまま、セキュリティのリスクを低減する活動を行っていた場合、データ漏えいの影響はさらに甚大なものになるでしょう。

このような状況下、企業は倫理や法律違反、データの無断利用といった一線を越えることなく、自社や顧客にとってより大きな価値を生み出すために、収集した膨大なデータをどのように活用すればいいのでしょうか。

企業がデータの価値を引き出すために整理が必要な7つの要素

  1. どのようなデータを持っているか?
  2. データはどこにあるか?
  3. データは標準で広く収集され、無期限に保存されているか? それとも基準があるか?
  4. データは誰にどのように利用されているか?
  5. データの利用方法は妥当かつ最適か? データはその目的に最適か?
  6. データは法的義務、顧客の期待、自社の価値観に従って利用されているか?
  7. 将来、データを現在とは異なるどのような方法で利用する可能性があるか?

PwCのサービス

PwCは、データガバナンスを実践するためのフレームワークを活用し、データを安全に管理・活用・保護しながら、データ価値を引き出し、企業の成長と競争優位に貢献するためのデータガバナンス態勢構築を支援しています。

データガバナンスを実践するためのフレームワーク

戦略

  • データ活用および保護の理解、投資を得る
  • データ活用の目的を定義し、データに基づく目標、ビジネス戦略、企業の価値観を統一する
  • データ処理における倫理的な検討を加え、プライバシーやデータ保護、データの不正利用や知財利用をめぐるリスクを管理する
  • データ活用ガバナンスを社内全体で統一する

組織

  • CDO(最高データ責任者)、CPO(最高個人情報保護責任者)などのエグゼクティブ主導によるデータガバナンス態勢を構築する
  • データ活用および保護における意思決定の責任を割り当てる
  • 役割と責任を定義する

人材

  • データ活用および保護における目的、方針を浸透させる
  • データ活用におけるリスクを認識し、コンプライアンス意識および倫理観を醸成する
  • AIの技術とビジネスをつなげるブリッジ人材の育成

プロセス

  • データ活用における影響度分析およびリスク評価プロセスを定義する
  • データ活用プロセスを管理するためのルールやガイドラインを導入する
  • 意思決定およびエスカレーションの経路を指定する
  • 報告にかかわる一連の指標を定義する
  • 改善領域を特定する

テクノロジー

  • サイロ化されたデータを連携させるために統合プラットフォームを構築する
  • データの品質を維持するためにデータレイクな環境を構築するためのソリューションを選定/実装する
  • AIやディープラーニングの利用を含むデータアナリティクスシステムを構築する
  • データ侵害によるリスクを回避および低減するためのセキュリティを選定/実装する
  • 高付加価値業務へのシフトを促すために、プロセスを自動化するソリューションを選定/実装する
データガバナンスを実践するためのフレームワーク

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主要メンバー

高橋 功

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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藤川 琢哉

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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篠宮 輝

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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