リスクアナリティクス

データアナリティクスによるリスクマネジメントの高度化

事業のグローバル化、新たな技術の活用、法規制の厳格化などにより、企業を取り巻くリスクは急速に多様化・複雑化しており、海外展開先を含めてコンプライアンス違反、企業不祥事、集団訴訟などが発生すると、その対応に必要なコストは甚大になることが予想されます。そのため、企業は対応が後手に回らないよう、それらのリスクを未然に防止あるいは早期発見できる態勢の構築が求められています。
PwCは、これまで培ってきたリスクマネジメントおよびアナリティクスにかかわる知見・経験を基に、企業内外のビックデータのリスクマネジメント領域への活用(リスク低減、リスク兆候の検知、意思決定の高度化など)を支援します。

多様化・複雑化するリスク

PwCが英国、米国のコンプライアンス担当役員に対して実施したコンプライアンス調査※では、個人情報保護、セキュリティ、贈収賄、不正など、幅広いリスクが関心の高いリスクとして挙げられています。

※PwC's 3rd Annual State of Compliance 2013 Survey [English]

多様化・複雑化するリスクに対し、海外拠点ごと、事業ごとの個別対応では限界があります。そこで、社内外のデータを分析・統計解析することで、組織全体のリスクを包括的に把握し、リスクの顕在化を未然防止あるいは早期発見する、リスクアナリティクスが求められています。

PwCのリスク・アナリティクス・アプローチ

PwCのリスクアナリティクスは、単なるデータ分析やコンプライアンス対応のみにフォーカスしたものではなく、企業のリスクマネジメントが競争優位の源泉となることを支援するために、より包括的なアプローチを採用しています。

PwCのリスク・アナリティクス・アプローチ

PwCのリスクアナリティクスのソリューション事例

リスクアナリティクスの適用領域は多岐にわたります。PwCでは以下のような提供事例があります。

種類

領域

特徴

不正リスク

  • 金融機関向け顧客の不正防止支援(保険の不正請求や受給、クレジットカードの不正利用、マネーロンダリングなど)
  • 一般事業会社の本社および海外現地法人の従業員による内部犯行(資産の横領、購買・交際費など外部支払に関する不正、税金に関する不正、利益相反、贈収賄など)
  • 不正兆候を補足するためのリスクシナリオやリスクスコアリングモデルを定義し、企業の内部データおよび外部データを分析・統計解析することで不正兆候を検知

サプライチェーンリスク

  • サプライチェーンリスク(品質・コスト・リードタイムへの影響、自然災害をはじめとしたリスク要因に伴うサプライチェーンの寸断など)
  • サプライチェーンに係るリスク指標を定義し、企業の内部データおよび外部データ(ベンチマークなど)を活用し、サプライチェーンリスクの可視化とリスク値のモニタリングを実施

退職リスク

  • 従業員の退職リスク(従業員退職リスクの高まり、海外現地法人のキーとなるローカル人材の流出など)
  • 従業員ターンオーバーに影響を与えるリスク指標に基づいたスコアリングモデルと企業の内部データおよび外部データ(業種、特定地域の平均退職率など)を活用し、従業員の退職リスクの可視化とリスク値のモニタリングを実施

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主要メンバー

三善 心平

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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久禮 由敬

パートナー, PwC Japan有限責任監査法人

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