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世界のeスポーツ市場はアジア各国、欧米市場の成長を背景に年率20%超で伸び続け、2022年には約16億米ドルにまで拡大する見込みです。進展する海外諸国に比べると日本の市場規模はまだ小さいものの、他国を上回る成長率での伸長が見込まれていることから、新たに参入するプレイヤーも増加しつつあります。
メディア、パブリッシャー、オーガナイザー、選手・チーム、スポンサーなどのさまざまなプレイヤーが介在する中、この市場を形成するエコシステム全体が1つのムーブメントとして発展・成長することが期待されています。
eスポーツ市場は、思惑の異なる多様なプレイヤーによって構成されます。その中で自社のポジションを築き、成功へとつなげるためには、エコシステムの構造理解が不可欠です。
また、チームへのスポンサーシップ、製品提供、大会への協賛、コンテンツ配信など、さまざまな参入手段が存在するものの、その多くは自社単体で完結することが難しく、いかに他のプレイヤーと共創していくかが鍵になります。そのため、エコシステムや事業環境を適切に捉え、複数のプレイヤーを含めて事業を設計することが必要とされます。
PwCは世界各国においてeスポーツの専門家を配し、さまざまな関連するコンサルティングサービスを提供しています。国ごとに異なる規制や商慣習など、eスポーツビジネスの推進に求められる専門的な知見と、多様なプロジェクトで培ったノウハウを活用して、クライアント企業のeスポーツビジネスの構築と成長ならびにエコシステム全体の発展に貢献します。
PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)は2018年にeスポーツ事業推進室を設立し、eスポーツ関連ビジネスへの進出を目指す企業に対し、事業参入、チーム強化、選手のセカンドキャリア支援などのアドバイザリーサービスを専門的に行う体制を構築しています。
新規参入から収益化、事業の拡大、選手のセカンドキャリアに至るまでのエコシステム形成と、日本国内のeスポーツビジネスが健全に成長することへの貢献を目指し、以下のようなサービスを提供します。
eスポーツ事業への新規参入を目指す企業に対し、社内コンセンサスの形成から収益モデルの策定、チームの保有および選手のスカウティング、トレーニング施設の開設まで支援します。チームやリーグを運営する上で必要となるガバナンスの構築、リスク管理、コンプライアンスの導入や、eスポーツチームにとって重要なブランド構築、ソーシャルメディア活用も支援します。
eスポーツ選手のパフォーマンスを測定する上で必要な因子を「能力」「性質」「コンディション」「環境」の4つに大きく分類し、PwCの持つAI・Analyticsのケイパビリティを活用することで、さまざまな角度から検証します。試合ごとの分析結果からパフォーマンス向上に向けたアクション改善までを視野に入れて支援します。選手・チームのパフォーマンス分析により得られたナレッジ(生産性・組織コミュニケーションへの影響因子など)については、他領域への適用による商品開発の支援も実施します。
eスポーツ選手にとってもセカンドキャリアの構築は課題です。PwCは、eスポーツ選手とサイバーセキュリティ人材には、必要とされるスキル、マインドに高い類似性がある点に着目し、第一線を退いた選手たちにセキュリティ業界へのキャリアチェンジを提案します。セキュリティ人材の不足という深刻な社会課題を解決する選択肢になります。eスポーツ選手に対して、研修やトレーニングの提供、キャリア構築などの支援を行います。また、現役のeスポーツ選手として活躍しながらサイバーセキュリティ人材としてキャリアを形成するデュアルキャリア構築の支援やメンター制度の導入も行います。
eスポーツの取り組みを成功させるためには、選手のパフォーマンスを分析し、継続的に向上させるといったデータアナリティクスの実践が不可欠になってきます。
東京ヴェルディ株式会社はPwCコンサルティング合同会社とeスポーツを中心とするデータ解析領域におけるアドバイザリー契約を締結しました。