エコシステム形成戦略

自社の本質的な強みが、優位性を伴う競争力や価値として実際に発現されるかどうかは、自社を取り巻く環境、特に産業構造・ドメインの在り方に大きく依存します。一方で、自社の価値や強みを最大限に発揮可能な「産業構造・ドメイン」自体を自らデザインできるとしたらどうでしょうか。自らの意図や戦略に基づき、自社を取り巻く環境を形成・統制することができれば、圧倒的な競争優位性とともに、非連続的な成長を実現することができます。

ヘルスケアサービスを例にとると、図表1のようにヘルスケアデータの活用において多様なステークホルダーが参加するエコシステムが考えられますが、このような事業環境を自らデザインすることで、業界内における大きな優位性を築くことが可能になります。

図表1:ヘルスケアデータを活用したエコシステム例

このように事業環境自体をデザインする考え方や行為を、PwCコンサルティングではエコシステム形成戦略と呼称し、企業・公的組織の成長課題解決に向けたさまざまな官民・異業種間の異種結合を支援しています。特に、クライアントが直面する環境変化(顧客・競合・経済性)をとらえ、かつテコとしながら、新たなエコシステムの戦略から実践までを総合的に支援します(図表2)。

図表2:エコシステム創生支援のアプローチ

異種結合によって従来にない価値を創造するためには、新たなビジネスモデルやケイパビリティの整備が不可欠です。また、多種多様なステークホルダーの目的性を擦り合わせ、多くの白紙撤回リスクに対処しつつ、事業・技術要素の検証や、相互オペレーションの確認、契約合意といったステップを、FS/PoC/商用化といった段階に応じて1つ1つ着実に進めていく必要があります。
PwCコンサルティングの成長戦略・エコシステム戦略チームは、そのための方法論を体系化し、異種結合による価値創造を支援します。

私たちは、PwC Japanグループの数多の業界や事業の技術専門家と連携することで、それら専門家の経験・技能を総合的・有機的に活用しつつ、クライアントとともにエコシステムの青写真を描き、実行していくことができます。
すでに構想・推進中のエコシステム形成プロジェクトをワンストップで支援するだけでなく、大規模な経済・社会価値を創出可能なエコシステム構想・企画・提案も行っています。

主要メンバー

岡村 周実

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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宮崎 直幸

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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源田 真由美

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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秋谷 兼充

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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インサイト/ニュース

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