企業パーパスの立案・浸透

経営におけるパーパスの必要性

現代のビジネスにおいては、テクノロジーによる破壊的な変革、気候変動、地政学的分断、緊迫する社会状況といった外部環境が目まぐるしく変化し、内部環境としてはビジネス展開が多岐にわたるために、経営資源をどこに集中すべきか定めづらく、かつ社内の意識統一が困難な状況が多く見受けられます。

また、現在掲げている企業ビジョンで環境や社会との向き合い方を考慮しきれていない場合には、本質的に持続可能なビジネスを構築できないばかりか、対外的に経営戦略の脆弱性を指摘・非難される可能性も生じてしまいます。

「人々に喜びを与えているから良い」「経済的価値を生んでいるから良い」とされてきたビジネスが、環境や社会と密接に成立していることが明らかになっています。そのため、壊れゆく環境･社会の現実を活動の前提として、それでもなお、現在そして将来にわたって価値を生み出し続けるためのゆるぎない成果を実現するため、自社が企業として存在すべき意義である”パーパス”を改めて策定することが求められています。

PwCのアプローチ

PwCでは、社会からの要請と自社の内在的な思い、企業として底流に流れる差別化要因をぶつけ合い、類似企業の中で「自社こそが存続すべき理由」として昇華させる支援を行います。

社会からの要請（世界は自社に何を求めているか）については、自社を取り巻くトレンドや関係する外部ステークホルダーの背景意図を、グローバルネットワークで蓄積した知見を基にふんだんにインプットします。

自社の内在的な思いや底流に流れる差別化要因の特定に向けては、経営陣・管理職・現場メンバーとの複層的なコミュニケーションを通して、経営理念体系の各要素を抽出し、実効的なコンセプトとして整理します。

PwCのサービス

外部環境の調査・インプット支援

パーパス策定の前提となる社会からの要請を理解する基盤構築のため、グローバルなメガトレンド、またそれを受けての主要顧客を中心としたステークホルダーの変化を、PwCの知見に基づいてインプットします。

グローバルメガトレンドについては、足元から超長期までを見据えた、世界レベルのサステナビリティのマクロトレンド変化に加え、それらの大きな変化の企業経営に対する意味合い、対応の基本的な方向性を検証します。

ステークホルダーの変化については、サステナビリティのメガトレンドを受けてのステークホルダーの意識･行動変化、特に、自社事業との関連の深い主要産業・消費者における認識すべき動きを調査・インプットします。

経営のグランドデザインの構築支援

PwCでは既存の経営理念体系を整理し、パーパス策定に基づいた経営のグランドデザインの再構築を支援します。

このサービスでは、これまで・これからの取り組みを関係者討議で棚卸しし、一定のフレームワークで整理しつつ、他社の類似の取り組みとも比較して相対的差分を捕捉します。特に、関係者討議においては、パーパス策定の目的に応じて経営陣・管理職・現場メンバーとの複層的なコミュニケーションを設計し、パーパスが浸透しやすいプロセスを構築します。

このプロセスを通して、長期時間軸で目指すべき未来・社会のあるべき姿を描き、サステナビリティと事業が一貫したストーリーとして統合され、関係各位がそらんじうるような伝わりやすく独自性のあるパーパスの導出を支援します。