コーポレートインテリジェンス

PwCのコーポレート・インテリジェンス・サービスは、レピュテーションリスクのマネジメント、バックグラウンド調査(反社チェックなど)、サプライチェーンの分析・評価など、幅広い領域で企業の持続可能な成長と健全なビジネス環境の維持を支援します。

コーポレートインテリジェンスとは

コーポレートインテリジェンスとは、企業が重要な意思決定をする際にインサイトとなる、焦点を絞った情報収集と分析のことです。

企業の重要な意思決定には以下のようなものが含まれます。

  • 事業戦略に関わる決定
  • 影響範囲が大きいビジネス判断
  • 最適な選択肢の選定
  • 高いリスクを伴う意思決定

コーポレートインテリジェンスへの関心が高まっている背景

ダイナミックに変化し続けるグローバルビジネス環境において、企業が適切な意思決定をするには、過去の経験だけではなく、現在の情報を多角的に検討することが不可欠です。また、コーポレートガバナンスや企業の社会的責任を重視する動きが強まる中、取引先や投資先についての情報を事前に収集し、ビジネスに悪影響を及ぼしうるリスクを把握、低減することがますます重要となっています。

一方、以下のような課題を抱えている企業も少なくありません。

  • 意思決定のために、どのような情報を収集すれば分からない
  • 必要な情報をどのように入手すべきか分からない
  • 情報量が多く、意思決定に有用な情報を見分けられない
  • 知見のない分野や新しい市場に関する情報を収集するリソースが不足している

PwCのサービス

PwCは、さまざまな情報源やデータベースにアクセスし、世界各地のネットワークや多様な分析フレームワークを活用して必要な情報を収集・分析することで、クライアントがリスクを考慮した最適な意思決定を行えるよう、インテリジェンスを提供します。

投資先のバックグラウンドチェックやビジネスパートナーの適性確認といった調査などを行うことで、クライアントの市場における風評から、ブランドに影響を与えうるリスク評価と低減策まで、包括的なサービスをニーズに合わせて提供します。

コーポレートインテリジェンスにかかわる主なサービス

PwCは、数多くのソースから情報を収集してデータの集約と分析を徹底的に行い、インテリジェンスとして提供します。当社のコーポレート・インテリジェンス・サービスは、クライアントによる最良の意思決定をサポートします。

レピュテーションデューデリジェンス

企業にとって、自社のブランド価値やレピュテーション(評判)を守ることはビジネス上の重要な使命の1つです。そのためには、取引先などの第三者が、企業のブランドや評判に与える影響を管理することが重要になります。PwCは、レピュテーションデューデリジェンスを通じて、対象会社や個人のインテグリティー(清廉性)や、懸念となりうる情報を特定し、クライアントが取引を行う上での意思決定および、企業価値やレピュテーションに影響するリスクの低減に資する取り組みを支援します。

調査項目例

  • 過去および現在進行中の訴訟案件
  • 規制当局からの行政処分・制裁など
  • 汚職リスク(利益相反、贈収賄など)の特定
  • 企業および関係者の人脈(政治家など)の特定
  • 企業レピュテーションに関わる情報
  • 企業のコンプライアンス体制
  • 支配者や意思決定者など重要なステークホルダーの特定
  • 反社チェック
  • その他コンプライアンス上の懸念事項の特定

サービス例

  • M&A時のデューデリジェンス
  • 取引先のスクリーニング
  • 従業員採用時のバックグラウンド調査
  • ニーズに応じた各種インテリジェンス調査とバックグラウンド調査

ESGコンプライアンス対応支援(サプライチェーン追跡・分析)

ESG関連規制への準拠や、経済安全保障などに紐づく輸出管理を行うため、企業には、2次・3次サプライヤーを含むより広範囲なサプライチェーンを特定することが求められています。特に、米国や欧州の一部の法規制では、原料レベルまでのサプライチェーンを特定、管理することを企業に義務付けるものもあり、そのための範囲の精査や効果的な情報収集には、専門的なノウハウが不可欠です。PwCのコーポレート・インテリジェンス・サービスでは、グローバルな情報ネットワークとインテリジェンスの専門チームが有する知見・スキルを活かして、サプライチェーンの追跡や分析に係る業務を支援します。

サービス例

  • ESG(人権など)デューデリジェンス支援
  • ESG規制コンプライアンスの評価、体制構築、モニタリング支援
  • 不適合品の出荷先の特定支援
  • 地政学リスクの調査と助言提供
  • 対象地域の規制や各種制限に関する調査と助言提供

その他サービス

コンサルタントへの不審な支払いや利益相反の可能性がある取引など、企業において不正が疑われる事案が発覚した場合、事実確認のために不正を裏付ける証跡を集める必要があります。PwCは、目的に応じた調査を設計してインテリジェンスを提供し、クライアントの調査実施を支援します。

サービス例

  • 各種内部調査
  • 疑わしい取引や不適切な可能性のあるビジネス慣行に関する情報収集
  • 訴訟や仲裁プロセスにおける証拠集めと補足説明資料の作成支援

ソーシャルメディア上の投稿やマスコミ報道は、企業や商品のイメージを大きく左右します。PwCは、これらの情報をモニタリング、収集、分析し、リスク管理の観点から、クライアントにとって効果的なPR戦略を構築することを支援します。 

サービス例

  • 風評、訴訟情報、規制リスクに関わる継続的なモニタリング
  • 各種リスクを一覧できるダッシュボードの作成
  • 収集した情報に基づく、危機管理戦略の策定支援
  • 組織の評判に影響を与えうる要因の分析

社会経済環境の変化や技術の進歩に伴い、サステナビリティやインターネットセキュリティなど、さまざまな法規制が各国で導入、強化されています。このため、グローバルにビジネス展開する企業にとって、進出先の国・地域における法規制およびソフトローを把握することは非常に重要です。

PwCは、クライアントのニーズに応じて特定の法規制を総合的に調査することで、機敏かつ適切な意思決定ができるよう支援します。

サービス例

  • 世界の主要市場における特定の法規制の情報収集と分析
  • 企業のコンプライアンス慣行のギャップ分析と改善策の提案
  • ESGガイドラインの作成支援

PwCは、クライアントが業界や特定のマーケットにおいて、より効果的なポジショニングを獲得するためのインテリジェンスを提供します。

サービス例

  • 競合他社に関する情報収集

海外オフィスとの連携

PwCのコーポレート・インテリジェンス・サービスでは、151カ国に拠点をもつPwCネットワーク、そして多様なバックグラウンドを持つ専門家の知見を活用することで、世界のあらゆる国・地域の幅広い分野の課題に対応可能なインテリジェンス網を形成しています。

主要メンバー

池田 雄一

パートナー, PwCリスクアドバイザリー合同会社

Email

鈴木 孝浩

マネージャー, PwCリスクアドバイザリー合同会社

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