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デジタルフォレンジックスは、調査対象となったPCやスマートフォンに保存されている電子情報の解析により事実解明を行うための技術で、訴訟や海外規制当局による捜査に協力する際の対象データの収集にも広く使用されています。
現在、発生するほとんどの不正事件において、PCやスマートフォンなどを含むデジタル機器が使用されないことはないといっても過言ではありません。そのような事件では、デジタルフォレンジックスが事件解決の突破口となることがしばしば見られます。トレードシークレットなどの企業秘密を国内外の競合先に持ち出すなどの産業スパイ行為、証拠隠滅を図るためのデータの隠ぺいや削除などはデジタルフォレンジックスがその有効性を発揮する典型的な例となります。それらの調査では、削除ファイルの復元、インターネットの閲覧履歴、外部記録媒体の使用履歴の確認など、証拠となるさまざまな情報を積み上げていきます。その他にも、デジタルフォレンジックスの技術が応用されるシーンは無数にあり、今後さまざまな問題解決においてこの技術の有効性が増加することが予想されます。
PwCのフォレンジックサービスでは、これまでに築き上げた調査経験にデジタルフォレンジックスを加えることで、調査能力を飛躍的に伸ばし、単なる情報ではなく高品質の「インテリジェンス」を提供することが可能です。
PC内には不正事件の証拠となり得るデータが保存されているケースが多く存在します。しかし、不正事件の調査を行う際に、単純なデータコピーによって証拠となるデータの収集を行うと、証拠性の維持が保証されないだけでなく、削除データの復元なども不可能な状態になることから、裁判や関係当局との交渉において証拠として認められない可能性などのリスクが生じます。確実な証拠としてデータを抽出、保管するには、専門家による特殊な手法でのデータ抽出および正確な記録管理が必須です。
PwCのフォレンジックサービスは、日本国内における訴訟対応だけでなく、米国を含む海外での訴訟や規制当局に対する証拠提出の豊富な実績を有しており、経験豊富なプロフェッショナルによる、グローバルで信頼度の高い専用機材・ソフトウエアを用いたプラクティスおよびプロジェクト管理を提供しています。
今日のビジネスにおいては、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル機器が必要不可欠なデバイスとなっています。特にスマートフォンは小型ながらPCとほぼ同等の機能を備えており、不正事件における重要な証拠が保存されていることがあります。また従業員個人が所有するスマートフォンを業務で使用(BYOD:Bring your own device)する組織が増えつつありますが、組織が従業員に配布している場合と比較して使用可能なアプリケーションの制限などの統制が困難であり、不適切な情報の持ち出しなどを見逃す危険性があります。不正事件の対応時は、専門家による特殊な方法で、証拠としての能力を毀損せずにデータを収集する必要があります。
PwCのフォレンジックサービスでは、従来の携帯電話から最新のスマートフォンおよびタブレット端末まで、各種のモバイル機器に対応したデジタルフォレンジックスを行うことが可能です。