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ブレグジットは貴社ビジネスにどんな影響を与えるでしょう?
ブレグジットのプロセスは、英国が離脱の決定を正式にEUに通知してから最低2年間は続きます。この間、英国はEUおよびその他地域との協議を進め、貿易関係を規定します。
現在、英国はEUの一部であり、そこではモノやサービスの自由な動きが可能な他、EU以外の地域との自由貿易協定(FTA)も利用できます。EUのFTAが利用できなくなると、EU以外の地域との貿易はコストが増加する可能性があります。
ブレグジットの一環として英国とEUの間に関税上の国境ができる可能性が高く、そうなればモノの移動が輸出入として扱われます。つまり関税や輸入付加価値税(VAT)が発生し、これに伴う税関申告を提出して新たな関税上の国境を通過する必要が生じる結果、EUとの貿易コストが大幅に増加しかねません。
企業の製品コストが上がれば、収益性や競争力に影響する可能性があります。また、別の経営モデルや、関連する幅広い影響(人員配置の場所、システム、グループ内協定、調達、ガバナンス、直接的な税務プロファイルなど)について検討する必要が出てくるかもしれません。
企業にとっては、自社のサプライチェーンを全て理解するのは容易ではありません。ブレグジットにより、国際貿易の環境はさらに複雑さを増すでしょう。
ブレグジットがビジネスに及ぼす間接税の影響を理解するには、自社のサプライチェーンモデルをよく知り、整理するのが効果的です。例えば、自社が何を売買しているか、どこから買い、どこへ売っているか、サプライチェーンの物流がどう機能しているか。影響分析の方法としては例えば、サプライチェーンモデルの上に関税および輸入付加価値税(VAT)の分析を重ね合わせ、ブレグジット交渉に起因するさまざまな貿易関係の影響を比較します。
こうした影響評価を行い、別の取引モデルや多面的なワークストリームの実行に必要な施策を特定するには、かなりの時間がかかるでしょう。
ブレグジットがもたらす間接税のサプライチェーンへの影響を評価することは、ブレグジット後の貿易環境へのスムーズな移行を通じてビジネスを管理するための重要な第一歩です。
PwCは取引製品、購入先、販売先、サプライチェーンロジスティクスの仕組みなど、EUサプライチェーンモデルをマッピングし離脱による影響分析のためのツールを独自に開発しました。
これは、英国では税務当局から自社の物品取引および関税コードなどに関するデータを入手し、当該データおよびその他の自社内のデータを本分析ツールに取り込むことにより、サプライチェーンモデル上の関税と輸入VATの分析に加え、原材料や部品、完成品の移動に対する関税、輸入VAT、事務費用(税関申告書提出コスト)の影響額を分析することが可能です。またこれらを可視化することでオペレーションの最適な調達・共有・販売構造を分析することができます。なお本ツールでは、英国とEUとの取引のみならず、EU外との取引においても、EUが締結するFTA、EFTAが締結するFTAを比較することによる影響度分析も行うことができます。
貴社の輸入、輸出、EU域内移動について、事業運営モデルとサプライチェーンシナリオの全容を把握します。
EU離脱に伴う変更が貴社の現在ないし将来のモデルに及ぼす影響をモデル化し、変更の結果を監視します。
PwC英国などから収集した各種規制や税制などの議論に係る情報をタイムリーに発信し、緊密に連携して問題解決に取り組みます。PwCのグローバルネットワークを駆使し、欧州に進出している日系企業を支援してまいります。
PwCのサイバーセキュリティサービスでは、海外に展開する企業向けにEU一般データ保護規則(GDPR)などの、個人情報保護に関する規制対応支援を提供します。
なぜ英国はEUを離脱することになったのか、“ブレグジット(Brexit)”とは何なのか、PwCブレグジット・アドバイザリー・チームがわかりやすく解説します。