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2023年夏、PwCあらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた)の有志メンバーはプロボノ活動として、新潟県関川村で村役場の若手職員らを対象とした、DXなどの理解を深めてもらうワークショップを開催しました。村のDX推進の担い手育成の足掛かりとするとともに、地元の子どもたちにもDXへの関心を高めてもらうよう小中学生対象のワークショップも開催し、村全体で持続的な未来に向けた議論を進めました。
関川村は新潟県の北東部、岩船郡に位置する人口約4,900人の山間部にある村です。平成の市町村合併には参加せず、村民と行政で力を合わせて村づくりを進めています。村の中心には平成の名水百選に選ばれた荒川が流れ、その両岸には18世紀から残る風情ある街並みや温泉街、そしてキャンプ場などがあり、自然に囲まれた魅力的な環境が広がっています。
ワークショップは関川村の建築物「東桂苑」で行われました
その一方で、村は人口の流出と若年者の減少、高齢者の増加という大きな課題を抱えています。限られた人的資源を最大限に活用し、村の課題解決に取り組んでいくためにデジタル技術の活用は不可欠です。
まずはワークショップのプログラムを検討するために、定期的に村の担当者と定例ミーティングを実施しました。村がフォーカスしている個別の問題や課題を整理したところ、当初想定していたデジタルやテクノロジーといった「村のDX化」プロジェクトが必要なだけではなく、ビジネスや観光、環境分野にも課題があることが分かりました。
そこで、ワークショップで扱うテーマの範囲はデジタルに関連するものに限定することなく広く検討し、「課題への気付きから実行までの流れを体験すること」を軸に参加者同士のディスカッションタイムや発表を組み込んだ形でプログラムを組み立てました。
Day1は、副村長の角幸治さんによる村の歴史説明から始まりました。
日常生活での気付きから村の課題や良いところにもう1度目を向けてもらうのがこの日のゴール。PwCあらたのメンバーからは、社会課題や地域課題をデジタルで解決する事例が紹介されました。物理的な立地や人手不足が障害にならない時代であること。関川村の地域資源とデジタル技術をかけ合わせれば希少であることが価値になること。テクノロジーはIT専門家のものではなく個人で自由に使いこなせる時代になったこと。他にもさまざまなアイデアやヒントが提供されました。
人間中心のデザイン思考についての解説もあり、テクノロジーによるビジネスの変化のなかで未来を考えるためには、これまでの常識にとらわれないことの重要性も伝えられました。
その後行われたワークショップでは「子どもたちが村に残るためには、将来村に戻ってくるためには何が必要なのか」「村への支援があるとすれば、どういった組織から、どういった支援があると良いか」「村外にお勧めできることや、自慢・アピールできることは何か」といったテーマごとに分かれて議論し、アイデアの「発散」を行いました。
議論の様子は真剣そのもの。「デジタルが進展する中で、お年寄りの方が置き去りにならないように」「子どもたちへスポーツや教育の機会を地域格差なく提供したい」など、生活に根差した本質的な発言も多く、参加者全員が本当に関川村を好きであるということや、村を良くしたいという気持ちが感じられました。
次回ワークショップまでの2週間は、「内省」のフェーズ。参加メンバーは日々の生活のなかで気付きを得るためのアンテナを伸ばし、家族や友人など、身近な方にも話をしながら意識して村の課題について考える日々を過ごしました。
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