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キャリア形成の道筋は人それぞれです。階段状に直線的なステップアップをする道もあれば、ジャングルジムを登るように曲折を経ながら進む道もあります。PwCあらたには、他の誰でもなく、「私」が働きやすいと考えるワークスタイルを選べる環境や、ライフサポートの支援が充実しています。異なるキャリアを描く4名の職員(パートナー、スタッフ)のクロストークを通じて、皆さんの参考にしていただければと思います。後編のテーマは、パラレルワークや社内異動制度などを通じた、「キャリアの実現」です。
ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部
K.Takagi
リスク・アシュアランス部
Y.Fujii
リスク・アシュアランス部
T.Hirayama
アシュアランス・イノベーション&テクノロジー部
W.Nakayama
※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。
(写真左から)Y.Fujii、T.Hirayama、W.Nakayama、K.Takagi
Y.Fujii
私がボランティアを始めたきっかけは、東日本大震災です。当時は20代後半で、アソシエイトとして監査業務に携わっていました。震災後、こんなにも国が大変な状況にあって苦しんでいる人がたくさんいる。それでも自分は変わらず仕事をしていて、「一生懸命勉強して会計士になったが、みんなが大変なときに何もできない」という無力感を覚え、監査法人で働き続けることに意味はあるのかとさえ……PwC あらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた)に入所して監査の実務を始めて3、4年の頃で、業務に慣れて気分が停滞したこともあったと思います。
W.Nakayama
会計士の仕事への思いが3年くらいで停滞するという気持ちは、分かります。私は前職でSEをしていて、米国公認会計士(USCPA)の資格をとってから保険監査業務に携わるようになりましたが、やはり3、4年目くらいに監査以外の仕事にもかかわってみたいという思いが強くなりました。
Y.Fujii
とはいえ、日々の仕事に忙殺され何もアクションを起こせず、ようやく時間がとれた2011年の年末、東北に瓦礫撤去のボランティアに参加しました。ただ現地で実感したのは、「瓦礫撤去も大事だが、もっと自分にしかできない支援があるのでは」という考えでした。そこから、被災地支援をしている方たちに会ってやり取りを重ねていき、「公認会計士」としてのスキルを求められる機会が多いことに気がついたのです。その後、教育系非営利団体から監事就任を依頼され、2014年初頭に正式に引き受けることになりました。CFCは、子どもの貧困にコミットする団体で、震災でご両親を亡くした、あるいはご両親の仕事がなくなったために学習機会を制限されている子どもたちへの教育支援活動をしています。何よりも、CFC代表の存在が大きかった。被災地で事業を立ち上げて活動する姿に、自分も何かしたいと刺激を受けました。
T.Hirayama
プロボノで監事業務を始めてから、いまの仕事にはどんな変化があったのでしょうか。
Y.Fujii
監事の立場で資料を読み込むことで、これまでの監査業務では気づけなかったことも分かるようになりました。それと同時に「PwCあらたで得たスキルは外でも通用する。PwCあらたで認められる仕事ができれば、外でも認められる」という自信がつきました。震災直後、無力感を覚えていた監査業務は、実は社会とつながっている。目の前で物理的に苦しんでいる人の力にはなれませんが、単にフェーズの違いで、監査で企業を安定させることを積み重ねれば、復興というフェーズでは力になれると考えられるようになりました。「自分たちの業務は社会的意義がある」。その後もPwCあらたに残って10年以上働いていますが、このことに気づけなければ、辞めていたかもしれません。
W.Nakayama
振り返ってみると私も監査業務を3、4年経験した頃に、新しい業務へのチャレンジ意欲をもち始めました。キャリアでずっと思い描いているテーマの1つが「業務変革」なのですが、SEとしてITのキャリアを積んでいたので、「ITと会計を強みに、デジタルトランスフォーメーション(DX)に携わりたい」「クライアントのアドバイザリー業務が面白そう」だと、OEP(Open Entry Program)という社内異動支援制度に手を上げました。その後、アドバイザリー業務でクライアントと接する中で、クライアントが自社の業務変革に奔走している姿を見て、「自分の会社のDXを自ら実行していくことも面白そう」と思い、再び制度を利用して現在の部署に異動しました。何度でもチャレンジできる環境は、とても素敵ですよね。転職を視野に入れたこともありましたが、社内にいながらさまざまな成長機会を得られることを実感し、PwCあらたに残る選択をしました。
K.Takagi
PwCあらたの魅力の1つは、成長の機会が多いこと。特にW.Nakayamaさんのように成長意欲のある人には、チャンスの多い環境だと思います。
W.Nakayama
魅力といえば、自分のやりたいことを肯定してくれるカルチャーも、すごく心強いですよね。PwCあらたには、SNSでいう「いいね」とポジティブに後押ししてくれる人が多い。DXは、とにかくPDCAを頻繁に回さないと進みませんが、企画を出したときも、「いいね」と言ってくれる人ばかりで、いきなりダメだとか、否定するような人はいません。男性育休の勉強会も、やりたいとSpeak Up※したら実現できました。思いに行動が伴っていれば、周囲は協力的で応援してくれます。ただし、手を挙げたことには責任をもってやり抜くことが求められているように思います。
T.Hirayama
サポートしてくれる人がたくさんいるのは、この職場の大きな魅力ですね。それに、相談できる上席が複数いるのもポイントが高い。どこの部門にもマネジメントが1人ということはなくて、複数のパートナーがいらっしゃいます。そのうえ、パートナーとの距離もすごく近い。スタッフでも気軽に上席に相談できる安心感もありますし、とても勉強になります。
※Speak Up:自分の意見を、職階や経験年数を問わず誰でも発言することができるPwCの文化。職階に関係なくその発言に耳を傾け、対等にディスカッションすることが求められている。
K.Takagi
いま監査業界は大きく変わろうとしています。学んだことをただアウトプットするだけでは期待に十分応えるのが難しい状況です。私自身、自分が成長を続けられるよう、コンフォートゾーンを出てストレッチな環境でチャレンジすることを常に心がけています。そこで経験して得た新しい知見を、これまでのスキルとリンクさせて差別化することで、「この人しかいない」と言われる人材になることを目指しています。ただし、ストレッチが過ぎた働き方を続けると必ずどこかに支障が出てくるので、趣味も意識的に多くもって、公私にメリハリをつけています。あとは、優先順位をつけること。一番は家族、その次が仕事という順です。仕事に没頭して家族を二の次にするのは、順番が違うと思っています。
Y.Fujii
W.Nakayamaさんはデジタルで監査業務を変えようと挑まれていますが、私の目標も新しい監査のかたちをつくることです。いま、日本公認会計士協会のIT委員会で、未来の監査専門委員会の専門委員長を務めています。こうした活動を通して、業界全体の監査をアップデートし、世の中から不正をなくすという大きな目標をもっています。
K.Takagi
一方で、私自身は「公認会計士」という資格にはあまりこだわっていません。これまでの職歴、国籍や性別などにこだわらず、成長意欲のある人、自分自身が学んで社会に貢献していきたいという熱い思いをもっている人と、新しいPwCあらたをつくっていきたい。「サステナブルなグロース」は方針としても重要ですが、サステナブルな環境への思いは、人それぞれ。早く成長したいという人もいれば、短期の成長よりもワークライフバランスを大切にしたい人もいます。大切なことは、互いの考え方の多様性を認め、ヘルシーコンフリクト(健全な対立)を醸成しながら、相手を気遣い、理解して、よりよい成果を求めること。クライアントの期待に応え続けるためには、ときにスピードが求められます。監査法人や公認会計士は、慎重に計画を立て、知識を蓄積して、自分が理解したことから実行する傾向がありますが、スピードを高めるためには、計画よりも実行。まず動いて、学んで、変えていくことも必要です。そのためには、「自分ごと」にすること。メンバーの能力やモチベーションを見て判断しながら、できる限り権限を委譲することで、その人にとっての自分ごとにできるのが重要だと考えています。ときに失敗することもありますが、それを責めると人は動けなくなる。チャレンジした結果の失敗は認め、周囲でフォローするというカルチャーをつくらなければ、誰もチャレンジしなくなってしまいます。「サステナブルなグロース」という心理的な安心感に基づく持続可能性と高い成長を両立させていくには、生産性を高めて、自分ごととして行動できるカルチャーを醸成していくことが重要になると考えています。