
近年、変わりゆく社会情勢の中で、複雑化する課題を解決するためには、個々人が持っている能力を最大限に発揮する環境と、多様な専門家が協働できる仕組み・カルチャーが重要です。今回はインダストリーの視点から重要課題を解決し、クライアントのトランスフォーメーションを支援するET-IS(Enterprise Transformation-Industry Solutions)で日々業務に従事している3名のメンバーが、PwCコンサルティングでの働き方や魅力、サポート体制について語りました。
左から豊島 優、 城 江美子、吉岡 浩司
PwCコンサルティング合同会社 ET-ISマネージャー 城 江美子
皆さんはそれぞれ中途採用で入社しています。入社の経緯や現在の業務についてお聞かせください。
吉岡:
私は、大学院を修了後、日系大手重工業会社で民間航空機の生産技術部門と日系大手自動車OEMのエンジン部品の生産技術部門に携わっていました。より自分のチャレンジ精神を発揮したいという思いから転職を考えていた際に、エージェントに紹介いただいたのがPwCコンサルティングです。
生産技術の経験からコンサルティング業界への転身は思い切りが必要でしたが、取り組みの成果やパフォーマンスを評価してもらえる環境で、より深く一歩踏み込んだ挑戦ができるようになり、転職して良かったと感じています。
城:
前職では日系大手自動車メーカーで二輪の電装設計を担当し、国内外における量産開発に携わっていました。現在は自動車のOEMやサプライヤーのR&D領域、エンジニアリングチェーンを中心に支援を行っています。育休と産休を前職で取得しましたが、子育てと両立した働き方を模索する中で、よりライフスタイルに合う業界を探していたところ、出会ったのがPwCコンサルティングです。現在は在宅勤務も含め、育児や家庭の状況に合わせた柔軟な勤務体制を相談できるため、働きやすい環境で成果を出しながら安心して仕事に取り組めています。
豊島:
私も吉岡さん、城さんと同じく日系大手自動車メーカーに勤め、主にハイブリッド車の蓄電池生産技術の開発に従事していました。出産と育休という経験をきっかけに今後のキャリアや家庭への向き合い方を考えていたのですが、育児と仕事を両立しようとすると1日24時間では足りないと感じるほど時間配分が難しく、キャリア目標を下げざるを得ない方も多いのが現状だと思います。そんな中、育児と仕事を両立しつつ、仕事にも全力で取り組むには、効率的に時間を活用できるフレキシブルな働き方が大切だと考えました。そうした働き方を可能にする職場として、在宅勤務など、多様な働き方に理解があるPwCコンサルティングは魅力的でした。
加えて、もっと広い視点で物事を捉えたいという気持ちもありました。ちょうど転職を考えているタイミングで、自動車・モビリティの新領域に特化した変革支援チームであるNew business CoEの募集を知り、興味を持ったのもPwCコンサルティングを選んだ大きな要因です。
成長の機会やキャリア形成視点でのET-ISチームの魅力は何でしょうか。
吉岡:
ET-ISは、インダストリーの視点から重要課題を解決することを目的とした組織ですが、かなり幅広い領域で、多様なクライアントを支援しています。私はその中で、Secure mobility CoEに所属し、セキュリティに関わる業務に従事しています。転職後に驚いたことは、CoEなどの組織をまたいだコミュニケーションが頻繁に行われていて、個々人のつながりが活性化していたことです。前職では他部署がどのようなことを行っているのか知る機会が少なかったのですが、PwCコンサルティングでは、例えば、豊島さんの所属するNew business CoEでの新領域のビジネス展開や、Agile & cloud transformation CoEによるクラウドに関する知見の情報など、多種多様な情報共有が日常的に行われています。このように、自分の専門外の知識やトレンドに触れることは、多角的な視点を育み、成長につながる良い機会となっています。
さらに、コーチングツリーという制度も魅力的です。PwCコンサルティングでは、キャリア形成のサポート・伴走役として、各メンバーにコーチがアサインされていますが、ET-ISにおいては、自分が所属するCoE以外のメンバーも混在したコーチングツリーが形成されています。私も他のCoEメンバーに対してコーチングをしているのですが、そのためには、他CoEが行っているプロジェクトや知識をよく理解する必要があります。視野が狭くならないような仕組みがあることは成長の機会につながっていますね。
城:
吉岡さんが話されているとおり、垣根のない組織で、メンバー同士が自由に専門領域について質問をし合える環境は、成長の機会に満ちていると感じています。
さらに、各プロジェクトには多種多様なバックグランドを持つ方々が各CoEから参加し、さまざまな知見を融合させながらプロジェクトを推進しています。例えば、私はR&D/PLM CoEに所属しながらもSecure mobility CoEと協働する機会が多いですが、クライアントに対してヒアリングを行う際に、セキュリティの専門家に同席してもらうことで、必要なニーズを聞き出すことができていると感じます。知識を補完し合いながら得た知識をもとに、新たに提案資料を作成するなど、専門外の知識の収集と実践の繰り返しにより、成長を実感しています。
豊島:
そのとおりですね。また、自身の成長を促進するアサインメントの仕組みについても、大きな魅力です。コンサルタントといっても必要な知識や技能、分野は多岐にわたり、新領域による戦略、現場に寄り添った伴走型の刷新など、プロジェクトごとに異なるケイパビリティが必要です。そのような中で、私のようなアソシエイトの立場では、まだ全体像を完全に掴みきれず、自分に足りない箇所を正確に把握するのは難しいこともあります。しかし、リーダーが、自身の中長期的なキャリア希望を尊重し、経験すべき案件を見極めてアサインメントを提案してくれるため、自己成長につながる魅力的な仕組みだと感じています。これまで、前職の経験を活かしたバッテリー関連ビジネスの案件にアサインされることが多かったのですが、モビリティでのデータ利活用という全く異なる領域でのアサインを受け、社内外のデータ流通分野の専門家の方々と協働することで自身の知識の幅を大きく広げることができた経験があります。
PwCコンサルティング合同会社 ET-ISマネージャー 吉岡 浩司
PwCコンサルティング合同会社 ET-ISアソシエイト 豊島 優
PwCコンサルティングとしてのI&Dのカルチャーに加えて、ET-ISとしては「自由度の高い働き方」が組織に根付いていると聞いています。具体的なエピソードや、日々の業務の中で感じることをお聞かせください。
吉岡:
子どもが生まれる前から、妻の妊娠中もリモートワーク中心に業務を行うことができました。特に就業時間中だとしても、一時的に席を外すことができるのは大変助かっていますね。また、私は育休を半年間取得しましたが、男性でも育休が取得しやすい環境だと感じています。育休取得の半年前には事前に相談を行い、当時携わっていたプロジェクトの引き継ぎとリーダーの育成をし、業務への影響を最小限に抑えるための準備を万全に整えました。おかげで、出産直後の大変な時期に育児に専念でき、妻も体力回復につとめることができました。また、育休から復帰する際も、リーダーから、事前に参加するプロジェクトの情報を共有されたり、働き方についての相談する機会が設けられたりなど、スムーズに復帰することができました。
過去に育休を取得した方の情報が社内で共有されていますし、組織内での相談のしやすさや柔軟な対応を許容する文化が根付いていることは、とても大きな魅力だと感じています。
城:
子育ての事情を汲んでもらいながら、多様な案件の中で、私のライフスタイルに合った案件にアサインいただいています。個々それぞれの希望や事情により、1日の中で業務が可能な時間は異なると思いますが、私は、所定労働時間に対する柔軟性があることで希望通りに業務を進めることができています。また、在宅勤務を基本とすることで、通勤時間を業務に充てられるのも育児との両立という観点から大変助かっていますね。
これからPwCコンサルティングのET-ISチームに中途入社を目指す方に向けてメッセージをお願いします。
吉岡:
家庭の事情を考慮してもらえるだけでなく、自分が挑戦したいことに積極的に取り組める環境が整っています。例えば、経験が少ない領域の知見を深めたいときは他CoEのアサインを受けたり、チーム移動の希望が出せたりします。海外での経験を積んでみたいといった、さまざまな挑戦も可能です。チャレンジ精神を存分に発揮できる環境での仕事は、毎日にやりがいと充実感をもたらします。ぜひ一緒に仕事をしましょう。
城:
自分一人の力で、仕事と家庭の両立、自分の幸せを満点にすることは難しいものです。一方で、両立したいこと、やりたいことを会社が尊重してくれる環境があり、各々のライフスタイルに合わせて多様性を受け入れてくれる文化があれば理想に近づけることができます。
PwCコンサルティングは、一人ひとりの状況を踏まえてチャレンジする姿勢を尊重してくれる企業ですので、理想のキャリアと生活をぜひ叶えていってほしいです。
豊島:
ET-ISでは、多様な働き方を受け入れる風土と幅広い成長機会がそろっています。働き方や抱える悩みを相談することで、解決への道筋や改善方法を一緒に考えてくれる環境はとても魅力的です。もし働き方に悩みを抱えていても、これまで自分が培ってきた経験や能力を発揮できる環境が整っています。
私自身、育児をしながら、仕事にもしっかり打ち込むことができて、とても充実しています。仕事もプライベートも両立したいと考えている方、ぜひ一緒に働けたらと思います。
PwCコンサルティング合同会社 ET-ISマネージャー 城 江美子
日系大手自動車メーカーでの二輪電装設計を経て現職。10年以上の国内外における量産開発の現場経験を有し、現職では自動車OEMやサプライヤーのR&D領域、エンジニアリングチェーンを中心に支援。WP29法規対応に関する業務プロセス構築やAutomotive SPICE導入、ソフトウェアの高度管理スキーム構築などのプロジェクトに従事。
PwCコンサルティング合同会社 ET-ISマネージャー 吉岡 浩司
日系大手重工業会社にて民間航空機の生産技術部門、日系大手自動車OEMにてエンジン部品の生産技術部門を経て現職。セキュリティ知識を用いて、UNR155法規対応プロセスの構築、工場領域におけるセキュリティ強化などのプロジェクトを推進。ほか、生産設備、保全に関する知識を有する。
PwCコンサルティング合同会社 ET-ISアソシエイト 豊島 優
日系大手自動車メーカーでの蓄電池生産技術開発を経て現職。バッテリーやカーボンニュートラル(CN)、電動化に関するテーマでの支援に従事。