部品メーカー向けマネジメントソリューション

部品メーカーにおけるマネジメントの課題

CASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)の進展、自動車OEM/サプライヤー再編などの環境変化の中、自動車業界の従来通りの成長を前提としたビジネスの進め方では、部品メーカーは今後安定的に利益を生み出すことが難しくなる可能性があります。

こうした変化に柔軟に対応するためには、自社に不足している技術力・営業力などを補うためのM&A・アライアンスを含めた外部資源の活用や、自社の利益をコントロールするための原価企画・原価管理の強化などが重要なポイントとなります。

また、直接的な利益面だけではなく、カーボンニュートラルをはじめとしたSDGsへの対応や、自動運転・コネクテッドに対応したサイバーセキュリティの強化なども、ビジネス存続における必須の課題となっています。

一方、社内に目を向けると、ベテランの退職によるナレッジの消失・人材不足、基幹システムの老朽化、重要情報の分断によるDXの停滞など、構造的な課題を抱えている企業も多く、これらの課題をバランスよく解決していくことは容易ではありません。

PwCは部品メーカー向けマネジメントソリューションを通じ、原価企画、保守ビジネスの売上・利益増強などを支援します。

1.ライフサイクルを通じた原価企画の強化

CASEの進展、業界再編などこれまでにない大きな変化の中で、自動車部品メーカーは従来通りの原価計算基準に基づく製品一単位あたりの原価だけではなく、ライフサイクル全体での利益、製品シリーズ利益などの観点で事業全体の利益を包括的に捉える必要に迫られています。そのための仕組みの整備にあたっては、全社横断的な取り組みが必要です。しかし、現場ごとの独立性が強い日本企業にとって、これらの活動を推進していくことは容易ではなく、重要課題として認識されているにもかかわらず、十分な仕組みの整備に至っていないケースが数多く見受けられます。

ソリューションの特長

原価企画の観点から関連業務、データ、システムなどの成熟度を他社との比較を含めて把握し、利益を自社でコントロールできるようにするための改革ロードマップを立案します。原価企画は多くの業務、データと関連するため、改革のポイントに合わせて、PwCが保有する関連ソリューション*を活用し、改革のスピードアップを支援します。

* 品番別原価管理に必要なBOM(Bill of Materials:部品表)などの関連マスタ整備(PLM:プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)、工場IoTによる実績情報取得の自動化(Factory Digital Transformation:FDX)など

2.保守ビジネスの売上・利益増強

補給部品販売ビジネスでは「販売部品の基準となる初期価格や売価設定方針が不明確」「定期価格改定/メンテナンス契約更新時や故障時の価格交渉プロセスが定義しづらい」などの理由により、営業や価格管理部門の担当者によって部品売価に大きなばらつきが発生しているケースが見受けられます。このばらつきにより、本来であればもっと高く売れるはずの部品で十分な利益を得られなかったり、逆に高すぎる価格を初期に提示することでビジネスの機会を損失したりするケースがあります。

ソリューションの特長

適正価格を設定し、市場や経営環境の変化に応じて適時に価格改定が可能なプロセスを理想形と想定します。基準となるのは、市場価格・OEMなどの顧客との交渉・収益構造(初期価格・コスト)の関係性です。価格設定・改定をPull型・Push型に大別し、品目に応じた混合型の価格管理が可能な状態を目指すべき姿とし、改革を支援します。

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主要メンバー

入江 玲欧

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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小口 和幸

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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渡辺 智宏

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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黒木 健介

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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