「プロセス」「組織」「ツール」の三位一体でセキュアなプロダクト開発を実現(パイオニア)

2023-02-21

国連欧州経済委員会(United Nations Economic Commission for Europe)の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)は2021年1月、自動車のサイバーセキュリティ対応の国連標準となる「UN-R155」を策定しました。これにより、自動車メーカーには製品ライフサイクル全般を通じたサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)の構築および、セキュリティ対策を含む型式認証(※1)への対応が義務となりました。本連載ではUNR155がもたらすインパクトと車両サイバーセキュリティの未来をテーマに、自動車業界のキーマンをお招きして車両セキュリティ活動に関する知見や今後の展望などを伺います。

今回はTier1サプライヤーとして車両セキュリティの根幹を支えるパイオニア株式会社のご担当者をお招きし、CSMS(Cyber Security Management System ※2)に対応した開発プロセスや組織構築の具体的な取り組みなど、CSMS対応製品の開発で留意しているポイントなどについてお話しいただきました。(本文敬称略)

対談者

パイオニア株式会社 技術開発本部 技術戦略推進部
友部 真一氏

パイオニア株式会社 技術開発本部 技術統括G IVI開発マネジメント部2課
木元 恭平氏

PwCコンサルティング合同会社
ディレクター 山田 素久

PwCコンサルティング合同会社
マネージャー 亀井 啓

(左から)亀井 啓、友部 真一氏、木元 恭平氏、 山田 素久

(左から)亀井 啓、友部 真一氏、木元 恭平氏、山田 素久

※1 型式認証:自動車製作者等が新型の自動車等の生産または販売を行う場合に、あらかじめ国土交通大臣に申請または届出を行い、保安基準への適合性等について審査を受ける制度
(出典:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/09/090928/02.pdf

※2 CSMS:産業用オートメーションおよび制御システム(IACS: Industrial Automation and Control System)を対象としたサイバーセキュリティのマネジメントシステム

※3 IVI:情報(Information)とエンターテインメント(Entertainment)の両方を提供する情報通信システム。

※4 A-SPICE:車載ソフトウェア開発におけるプロセスの定義や評価の指標を規格化した業界標準のプロセスモデル

主要メンバー

山田 素久

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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亀井 啓

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

Email

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【特別対談】「プロセス」「組織」「ツール」の三位一体でセキュアなプロダクト開発を実現(パイオニア)

今回はTier1サプライヤーとして車両セキュリティの根幹を支えるパイオニア株式会社のご担当者をお招きし、CSMSに対応した開発プロセスや組織構築の具体的な取り組みなど、CSMS対応製品の開発で留意しているポイントなどについてお話しいただきました。

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