WP29 CSMSに基づくセキュアな製品開発の実践―攻撃パス分析の実践とそのポイント

WP29 CSMS(※1)に対応する製品開発実践のポイントを紹介する連載「WP29 CSMSに基づくセキュアな製品開発実践」。前回は資産の識別に焦点を当て、その具体的な手順を解説しました。今回は次のステップとなる攻撃シナリオに注目し、具体的な攻撃パス分析の手順を解説します。

※1 CSMS(Cyber Security Management System):サイバーセキュリティに関連するリスクを処理し、自動車をサイバー攻撃から保護するための組織的なプロセス、責任及び管理を明確化したリスクベースアプローチの管理システム。

WP29対応への素朴な質問

【質問】

攻撃可能性の評価について教えてください。組み合わせの数の劇的な増加を防ぎ、効率的に評価するためには、攻撃パターンをどのように見分ければよいでしょうか。

【回答】

1つ挙げられるのが、共通脆弱性評価システム(Common Vulnerability Scoring System:以下、CVSS)の利用です。CVSSは「攻撃が実際に起こり得る/起こり得ない」を判断する基準として、ITの世界でもよく利用されています。

ただし、CVSSの中にもさまざまな項目があります。例えば、「実際に攻撃を実行するツールが存在しているか」「リモートで任意のコマンドを実行できるのか」といったような評価項目が含まれています。こうした項目が車載機に対する攻撃に適用できるかどうかは判断が分かれます。そのため、CVSSの中で必要な項目を選択し、評価軸としていく必要があります。いずれにしても、攻撃可能性を効率的に評価する指標も、会社組織として整備していくことが重要でしょう。

WP29 CSMS対応ツール活用メリットを2分で解説

自動車に関する国際法規であるWP29 UNR155に適合するため、車両OEMとサプライヤーは、適切なサイバーセキュリティ要件を導出し、それを満たす製品を開発することが求められています。PwCが提供する「WP29 Cyber Security Management System(CSMS)支援プラットフォーム」は、セキュアな製品開発において最も重要である脅威分析を効率的に実施するためのウェブツールであり、脅威や攻撃に関する最新の情報を提供します。

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執筆者

山田 素久

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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