彼を知り己を知れば百戦殆からず ― 脳科学の新展開

2020-09-23

人工知能(AI)技術の進化が著しい昨今、人間に取って代わる職業といった、不安を生じさせる部分だけがクローズアップされがちです。でも、そんなAIでも人間にどれだけ近付けているかというと、自己認識という点だけを取ってみても、人間の能力とは程遠いと言える段階にしか達していません。自分の身の回りで生じる事象ではなく、自分の内面で生じる意識や感覚を認識し、自分とは何たるかを考える……。「自分探し」とも言われるこの能力は、人間の脳がもたらす産物と言えます。この脳をめぐって、メカニズムの解明や新たなビジネスの創出が進んでいます。脳科学の水準がどの程度まで来ているのかを見てみると共に、それが私たちの暮らしをどのように変え得るのかを考えてみましょう。

執筆者

三治 信一朗

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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山川 義徳

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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