肥後銀行 笠原慶久頭取に聞く 基幹系システムのオープン化を足がかりとする行内・地域DX推進と、地方創生における地銀の役割【後編】

2021-03-12

基幹系システムのオープン化プロジェクトを成功裏に終えた肥後銀行。同行の代表取締役頭取および九州フィナンシャルグループ代表取締役社長を務める笠原慶久氏をお迎えした対談後編では、行内でのデジタルトランスフォーメーション(DX)をグループ企業さらには地域へと波及させ、地域経済の活性化に貢献する地方銀行の役割について、PwCあらた有限責任監査法人(以下PwCあらた)パートナーの宮村和谷と意見を交わしました。(文中敬称略)

対談者

笠原 慶久 氏
肥後銀行代表取締役頭取および九州フィナンシャルグループ代表取締役社長

宮村 和谷
PwCあらた有限責任監査法人 パートナー

笠原 慶久氏 、宮村 和谷

(左から)笠原 慶久氏 、宮村 和谷

プロジェクト担当者の声

肥後銀行 取締役常務執行役員 德永賢治氏

外部からの的確な助言がDX推進のカギに

肥後銀行 取締役常務執行役員
德永 賢治 氏
(笠原取締役頭取<当時CIO>の後任として当プロジェクトの全体統括を担当)

今回のプロジェクトでは、PwCあらたから私たちの問題意識と合致する的確な助言をもらえたことが奏功しました。DXの推進には、これまで以上に外部の知見を上手く取り入れながら、さまざまなプレーヤーと連携していくことが重要だと感じます。地方では都市部に比べてDXに対する意識がまだ十分に浸透していないため、そうしたギャップを解消するためにも、PwCのグローバルネットワークや幅広い実績を生かした支援に期待しています。

肥後銀行 経営企画部長 桐原健寿氏

私たちが地域DXの旗振り役に

肥後銀行 経営企画部長
桐原 健寿 氏
(2019年9月までIT統括部次期システム開発室長として当プロジェクトを現場でリード)

地方銀行として、当行はこれからも地域のお客様や地元企業と共に地域経済の持続可能性を追求していきます。そのためにもDXは必須ですが、地方ではそれを可能にするための人材が不足しています。まずは自行のDXを推進し、それを土台として地域の皆様と連携することで、地域DXを先導する役割を果たしていきたいと思います。

地域DX推進でPurposeを体現する

PwCあらた有限責任監査法人 ディレクター
高橋 卓也
(PwCあらた側のモニタリング管理者として当プロジェクトを担当)

肥後銀行は地銀として地域企業の成長に大きな期待を持つと同時に、その課題もよく理解されており、COVID-19の影響を受けた企業に対してテレワーク導入支援を行うなど、さまざまなアプローチで課題解決に貢献されています。PwCの「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPurpose(存在意義)を体現するためにも、地域DXの推進という意義ある取り組みを今後も支援していけたらと思っています。

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。

主要メンバー

宮村 和谷

パートナー, PwC Japan有限責任監査法人

Email

高橋 卓也

ディレクター, PwC Japan有限責任監査法人

Email

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