介護助手・介護入門的研修受講者等元気高齢者に対する効果的アプローチに関する調査研究事業
介護分野の有効求人倍率は3.5倍となっており、全業種の1.5倍を大きく上回っていることがわかる。さらに、都道府県の推計結果から、2025年度までに約65万人の新規介護人材を確保する必要があるとされる。このような介護人材確保に係る課題の打開策として厚生労働省では複数の取り組みが実践されており、「多様な人材の確保・育成」が重要な政策課題となっている。
以上の施策の一つである入門的研修は、「介護に関心を持つ介護未経験者に対して、介護の業務に係る上での不安を払拭するため、基本的な知識を研修することにより、介護分野への参入を促進する」ことを目的として実施されており、これらの事業所における業務に従事する人材と期待されている。
本事業では特にシニア(元気高齢者)に着目し、従来の「介護のしごと」のイメージを払拭し、誰もが従事できる仕事であるといった仕事イメージを持ってもらうことが必要である。そのためには、介護のしごとの業務分析等により、仕事の切り出しを行い、そういった「入門的な」仕事から、仕事に従事できるということを理解してもらうことが重要であると考えられる。
以上より、本事業では、元気高齢者に焦点を当て、どのようなアプローチが介護分野への参入に効果的かを明らかにする調査研究を実施する。