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2021年8月3日
PwC Japanグループ
PwC Japanグループ(グループ代表:木村 浩一郎、以下「PwC Japan」)は、炭素税などのカーボンプライシング※1や税務情報のディスクロージャーなど、企業のサステナビリティに関連する税務対応を総合的に支援する専門組織「ESG Taxチーム」を設立し、本日より本格的に活動を開始しました。
炭素税、国境炭素税などの環境税は、環境問題の解決および持続的な経済・社会の実現に向けた政策手段として、今後、導入する国・地域が増加すると見込まれています。各国・地域で導入されている、または導入が予定されている環境税が自社の中長期的な事業活動に与えるインパクトを的確に把握し、インターナルカーボンプライシング(ICP)の導入などの適切な対策を講じることは、企業にとって急務となっています。また、近年、適切な納税はESGの一環と認識されつつあり、投資家をはじめ企業を取り巻くステークホルダーからは、税務情報のディスクロージャーに対する要請が高まっています。
こうした状況を受け、新組織「ESG Taxチーム」は、PwC JapanおよびPwCグローバルネットワークの専門家の幅広い知見を結集し、炭素税・排出権取引などのカーボンプライシングに関する法制度調査から、既存ビジネスへのインパクト分析、対応施策の立案・実行まで、企業のカーボンプライシングの取り組みを総合的に支援します。また、税務情報のディスクロージャーについても、PwC独自のTotal Tax Contributionのフレームワークを活用し、世界的動向の把握、ガバナンス方針・運用プロセスの構築、社内の税務関連情報の収集・分析、開示資料の作成、ステークホルダーとのコミュニケーション手法・開示範囲の検討など、企業の税の透明性確保に向けた取り組みを包括的にサポートします。
PwCは、グローバル共通の新しい経営ビジョン「The New Equation」※2において、「Trust」の構築と「Sustained Outcomes」の達成に向けたクライアント支援を掲げています。
PwC Japanは、世界的な経営課題になりつつあるサステナビリティ関連税務対応の支援を通じて、日本企業が「Trust」の構築と「Sustained Outcomes」の達成による好循環を創り出し、持続的に成長していくことをサポートします。また、多様な分野の人材や高い専門性を駆使し、ネットゼロの実現に向けて生じるさまざまな課題の解決を包括的に支援します。
※1:カーボンプライシング:二酸化炭素排出に価格をつけることで排出削減および低炭素技術への投資を促す仕組み
※2:PwC、新たな経営ビジョン「The New Equation」を発表
https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/pwc-the-new-equation210701.html
①関連する国・地域における炭素税・排出権取引に関する法制度・改正動向の調査
②今後の炭素税や排出権取引の法制化を見据えた課税リスク、減免・還付など既存ビジネスへの影響分析、新規ビジネス機会の可能性・インターナルカーボンプライシング(ICP)導入などの検討
③新規投資、事業撤退、M&Aなどにあたっての影響リスク分析
④ネットゼロに向け、炭素税を考慮した中期経営計画の適正化やビジネスモデルの変革、事業ポートフォリオの検討
⑤欧州の国境炭素調整措置(CBAM)に関する影響分析・対応策の検討
※「カーボンプライシングの対応支援」の詳細は、下記をご確認ください。
https://www.pwc.com/jp/ja/services/tax/international-tax/carbon-pricing.html
①世界的な開示基準・フレームワークに関する制度調査、開示に関する状況・ベストプラクティスの調査
②適切な税務行動の基軸となる税務ポリシーの策定、実効性のある税務ガバナンス体制と運用プロセス構築の支援
③各拠点からの税務関連情報の収集のためのプラットフォーム構築、税務情報の分析、マネジメントへのレポーティングの支援
④税務情報の公表に関するメリット/デメリットの分析、情報開示の範囲と開示方法の検討、各開示フレームワークへの適合性の検証、格付け向上に向けたアドバイス
⑤開示書類(統合報告書、ESGレポート、Tax Transparency Reportなど)の作成支援
⑥ステークホルダーとのコミュニケーションに係る方法・戦略に関するアドバイス
※「税務情報のディスクロージャーの対応支援」の詳細は、下記をご確認ください。
https://www.pwc.com/jp/ja/services/tax/tax-corporate-governance.html
以上
PwCは、社会における信頼を構築し、重要な課題を解決することをPurpose(存在意義)としています。私たちは、世界155カ国に及ぶグローバルネットワークに284,000人以上のスタッフを擁し、高品質な監査、税務、アドバイザリーサービスを提供しています。
PwC Japanグループは、日本におけるPwCグローバルネットワークのメンバーファームおよびそれらの関連会社の総称です。各法人は独立した別法人として事業を行っています。
複雑化・多様化する企業の経営課題に対し、PwC Japanグループでは、監査およびアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、そして法務における卓越した専門性を結集し、それらを有機的に協働させる体制を整えています。また、公認会計士、税理士、弁護士、その他専門スタッフ約9,400人を擁するプロフェッショナル・サービス・ネットワークとして、クライアントニーズにより的確に対応したサービスの提供に努めています。
SDGs達成/環境・社会課題解決を通じた持続的成長を包括的に支援します。
各国政府や企業が二酸化炭素排出量を削減する手段として、カーボンプライシングに注目が集まっています。PwC Japanグループは、カーボンプライシングを導入するために必要な調査、ビジネスインパクト分析、リスク分析などを幅広く支援します。
企業にとって、税はもはや経営課題のひとつです。税務のコストやリスクを管理し、ESGやSDGs戦略を達成するための情報開示(レポーティング)を専門的かつ高度に実行するため、企業は税務ガバナンス体制を整備・運用していく必要があります。
PwCは新たな経営ビジョン「The New Equation」を発表しました。多岐にわたる多様な分野のプロフェッショナルがスクラムを組み、「人」ならではの発想力や経験と「テクノロジー」によるイノベーションを融合しながら、ゆるぎない成果の実現と信頼の構築を支援します。