
不正や不祥事を防ぐ循環型の仕組みでリスクカルチャーをアップデート―社会との認識のズレを修正し、多様な価値観を包摂
業界や企業の内的要因によるリスクに対してコンプライアンス研修やルール整備を行っているものの、不正や不祥事を防ぐまでには至っていない現状について、「リスクカルチャー」という視点から考察し、対策を探ります。
企業経営においてSDGsやESGの取り組みが必要不可欠なものとなりつつある中、パーパス(社会における自社の存在意義)を組織のカルチャーとして浸透させていくことの重要性が高まっています。自社の企業価値向上に資するカルチャーを醸成するには、多様なステークホルダーに貢献することや、社会課題を解決することを求心力として、組織を一致団結させていくことが求められます。そして、不正や不祥事に繋がりうるコンプライアンス上の問題行動を抑制するだけでなく、ステークホルダーに対していかに良い結果をもたらす行動を推進していけるかが重要です。
カルチャーをめぐる各社固有の課題に的確に対応するためにPwCのフレームワークを活用し、①あるべきカルチャーの定義 ②マインドセットの醸成 ③組織構造・制度の変革 ④カルチャーの可視化・浸透評価 という4つのアプローチを採用し、企業価値向上に資するカルチャー醸成を支援します。
カルチャーと企業価値
役職員に期待する行動、プリンシプルベースの判断軸となる行動規範の策定を支援します。
単に法令を遵守するにとどまらない、自律的な行動を促す判断軸を醸成するためのワークショップ型研修の企画設計・実施を支援します。
カルチャーの醸成を監督する機関の設計や、その推進を担う部署の役割責任および他部署との連携関係など、組織が目指すカルチャーを実現するための組織変革を支援します。
日常業務での「ジレンマ」をシナリオで表現し、その状況に応じた行動選択および行動動機についてのサーベイを実施します。これにより、リスクアペタイト、集団思考、サブカルチャー、ヒエラルキー間の断絶、心理的安全性の欠如などを浮き彫りにします。
さらにサーベイから得られた示唆をもとに、人事制度の改変やコミュニケーション上の施策実施などを通じ、課題解決に繋げていきます。
価値観の検証アプローチ(分析例)
業界や企業の内的要因によるリスクに対してコンプライアンス研修やルール整備を行っているものの、不正や不祥事を防ぐまでには至っていない現状について、「リスクカルチャー」という視点から考察し、対策を探ります。
証券監督者国際機構(IOSCO)が2024年11月に公表したプリヘッジ(Pre-hedging)に関するコンサルテーションレポートについて、概要と今後想定される課題を解説します。
「荷主と物流統括管理者が創る新たな連携モデル」という視点から、物流の進化をリードするために必要な物流統括管理者の役割や具体的な実践内容について考察します。
世界各国の投資家345名に、今後の世界経済の見通しや投資先企業等に対する期待について詳しく調査しました。投資家は、世界経済の成長に楽観的なものの、リスクが複雑に絡み合う経営環境を乗り越えられる、レジリエンスに優れた企業への投資を優先しています。