直接材調達 サプライチェーンネットワーク(Tier調査)

調達コスト、業務プロセス最適化、コンプライアンス遵守を改革・加速する

  • PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)では、直接材調達をメインにした「直接材調達改革フレーム」を設けており、この方法論を活用することで総合的・合理的に全体改革を進められます。
  • 全体改革を行うにあたって、業務レベル診断を実施し、脆弱性や課題を顕在化することが重要です。本稿では、「サプライチェーンネットワーク(Tier調査)」の要点を紹介します。
図1 サプライチェーンネットワーク(Tier調査)

調達サプライチェーンネットワーク管理の必要性

  • サプライチェーンネットワークとして、旧来の取引先の管理は、既存ベンダーに対しては、多くの企業で一定の実施をされてきたと考えられますが、取引先のTier階層まで把握している企業は、多くはありません。
  • 一方で、昨今のサプライチェーン環境の激変を受け、取引先のTier階層含むサプライチェーンネットワーク、カーボンニュートラル(スコープ3)、資材の安定確保、地政学的リスクの把握と対策のため、どういったサプライヤーの製造能力や候補サプライヤー、Tier状況も含めた見える化が急務となっています。

調査構成品のSCMネットワーク可視化の課題

  • 多くの企業では、既存のサプライヤーに対しての管理はしていますが、その下部階層のTier構造まで見える化できておりません。
  • グローバルレベルでの材料市況、経済変動、物流状況などの外部環境を収集・管理し、社内の事業にフィードバックする機能が重要です。価格交渉においては、技術等の関連部門とともに実地調査し、コスト改善を促す業務も担い、供給安定性の確保も労力をかける業務となってきております。
  • 対サプライヤーの社会的責任、カーボンニュートラル、デジタル化も調達部門が担うなどしてきていますが、サプライヤーと接点がある技術部門、調達部門での分担が明確でなければなりません。
  • 調達のサプライチェーンは広大で、さらに拡張/複雑化するばかりです。調達業務が、社内の仕事にばかり注力すると会社成長も鈍化し、事業継承にも不安が生じかねません。企業としての戦略、あるいは、先の施策ロードマップを明確にしなければなりません。
図2 サプライチェーンネットワーク(Tier調査)

調達サプライチェーンネットワーク Tier調査対象の考え方

  • PwCコンサルティングの調達診断の経験から、サプライヤーTierの調査範囲は、「どこまでのTier範囲にするのか?」の議論が先にあるのではなく、まずTier1の調査を行い、重要製品をTier2以降に製造委託されているCaseについてはTier深堀を行う場合が合理的と考えています。

調達品のSCMネットワーク調査の考え方=まずTier1を実態調査し、重要構成品については深堀

図3 サプライチェーンネットワーク(Tier調査)

自社で調達構成品・重要品の特定/調査を行い管理制度を整え、競争力強化や供給安定性に繋げる

  • これまでのサプライヤー管理は仕入れ先(法人格単位)での評価を主としていました。しかし、調達構成品の一部の供給確保が問題となっている昨今においては、調達構成品における重要部品のサプライチェーンのような、在庫やその計画のつながりへとサプライヤー管理・評価の視点を移す必要に迫られているのではないでしょうか。
  • 世の中の見える化が今後も進み、調達供給の競争が激化するなかで、早々に調達供給力を確保するために自社施策を立案、調査実施し、恒久的な管理の仕組み作りを行う必要があると考えます。
図4 サプライチェーンネットワーク(Tier調査)

PwCによるバリューチェーンの構造明確化、恒久的な供給確保のためのサプライチェーン管理構築支援内容

  • 貴社とサプライヤーとの関係性や、調達戦略上の重要部品を整理し、Tierの調査ポリシーを設定の上で、サプライチェーンネットワークの可視化支援を行います。
  • サプライチェーンネットワークの可視化は、カーボンニュートラル、BCP、協業など競争環境構築の土台となり、サプライチェーンにおける意思決定の迅速化/高度化に貢献します。
図5 サプライチェーンネットワーク(Tier調査)

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主要メンバー

川﨑 寿一

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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