
トップランナーと語る未来 第10回 慶應義塾大学大学院・白坂成功氏 俯瞰と具体化で複合的なシステムを設計、「システムズエンジニアリング」で実現する価値創出と課題解決
第10回は、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 白坂成功氏を迎え、PwCコンサルティングのパートナー渡邊敏康とシニアマネージャー南政樹が、システムズエンジニアリングの発想に基づいた価値創出と課題解決の方法について議論しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の機運が高まっています。
グローバルでは、AIとテクノロジーを武器に世界を席巻するデジタル企業が生まれていますが、日本においては、組織内でAIを活用しDXを推進する人材の育成がボトルネックとなり、デジタル企業の成長を阻害しています。
その一因としては、まず学校教育段階における文系・理系間の壁が高く、理系学生の割合が世界的に見てもきわめて低いこと、結果多くの学生がテクノロジーという武器を使いこなす前に社会に出ていることが挙げられます。
また、こうした学生が就職してからも、企業内で人材育成のスキームがないため、外部AI・IT企業との連携やDX推進がうまく進まない、といった課題が生じています。
AI経営寄付講座では、AI・デジタルの力を経営の世界で発揮し、世界で戦える経営人材の輩出を目的に、学生・社会人双方の育成に取り組みます。
PwC Japanグループは、企業がAIを起点とするデータ活用を経営の中枢に取り入れる「AI経営」を提唱しており、最終的には企業のあらゆる業務にAIを組み込み、企業の競争力向上を図ることを支援しています。東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻では「技術、経済・経営、社会にまたがる多様な視座に基づく教育、そして国際化の進む社会課題の解決も視野に入れた領域横断的研究」を目指しており、「社会的価値を創出する技術経営戦略学」の実現を使命としています。両者は、AIやデジタルの活用を通じて日本の競争優位性を高め、未来を創出する経営人材を育成することに合意し、本寄付講座の設立に至りました。
2021年6月から12月に全14回で実施した東京大学に在籍する学部生・大学院生向けのプログラムに引き続き、2022年1月から4月に社会人を対象としたプログラムを開講します。
社会人向けプログラムの特徴
講座名 |
AI経営寄付講座 社会人向けプログラム |
講座開設期間 | 2022年1月~4月 |
実施形態 |
講義は原則オンラインで行い、ライブ配信で講座を提供いたします。 |
受講対象 |
【BASICコース】企業におけるAI活用推進を目指す全ての社会人 【ADVANCEDコース】
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講師 | 東京大学 大学院工学系教授 |
受講料 | (BASICコース)必修。全8回。講座費用 30,000円(税込み) (ADVANCEDコース)
※全て講義形式となります |
受講のメリット |
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受講の仕組み |
講義
修了証
修了者のベネフィット
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※一定期間内にアーカイブ動画を視聴し、所定の提出物を提出いただくことでも出席扱いとします。
※各回の内容は変更となる可能性があります。
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日程 |
講義テーマ |
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第1回 | 2022年1月12日(水) |
Opening Session |
第2回 |
2022年1月19日(水) |
機械学習・深層学習・強化学習とAIの未来 |
第3回 |
2022年1月26日(水) |
CX起点のビジネス戦略――AIが変えるカスタマーエクスペリエンス |
第4回 | 2022年2月2日(水) |
Fintech台頭の時代におけるコンプライアンス |
第5回 | 2022年2月9日(水) |
Disrupt or Disrupted時代のAI導入戦略 |
第6回 | 2022年2月16日(水) |
変わる実世界産業――匠の技をAIで継承 |
第7回 |
2022年3月2日(水) |
ファクトリーオートメーションとデジタルツインのインパクト――自動運転が変える未来 |
第8回 | 2022年3月9日(水) | AIとガバナンス×イノベーション――DFFTの今と未来 Closing |
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日程 |
講義テーマ |
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第1回 | 3月16日(水) |
AIが変えるCFOの役割 |
第2回 |
3月23日(水) |
M&AとAI |
第3回 |
3月30日(水) |
コンプライアンスとAI |
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日程 |
講義テーマ |
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第1回 | 4月6日(水) |
CDOによる企業革新 |
第2回 |
4月13日(水) |
デザイン for Future |
第10回は、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 白坂成功氏を迎え、PwCコンサルティングのパートナー渡邊敏康とシニアマネージャー南政樹が、システムズエンジニアリングの発想に基づいた価値創出と課題解決の方法について議論しました。
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