
日本の強みを生かした新産業創造の必要性(前編) 採るべき戦略はマルチパスウェイ。多様化するエネルギー利用のなかで、水素エンジンが持つ役割とは
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。
昨今の自動車業界ではCASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)への対応が急務であり、車載システムの高度化に伴い、開発プロセスや組織体制等についても大きな変革の時期を迎えています。
電動化/自動運転は複雑な車両制御の上に成り立っており、コネクテッドでは外部システムとの連携が必要となるなど、多くのシステムで構成され、ソフトウェア(以下、SW)への依存度が高まっています。また、プラットフォームや部品の共通化、電動化による部品数削減などにより、ハードウェア(以下、HW)のコモディティ化が進んでいることからSDV(Software Defined Vehicle)がキーワードとなるなど、商品力においてもSWの重要性が増しています。
このようにSWの重要性が増すとともに、開発~製造~アフターサービスの各領域においては以下のような課題と向き合っていく必要があり、サイバー攻撃をはじめとした脆弱性への対応など、さまざまな観点でSWの厳格な管理が求められています。
PwCコンサルティング合同会社ではこれらの課題に対応すべく、SW情報管理(ALM)高度化ソリューションを提供しています。
システム改革の構想策定をはじめ、要件定義、開発/検証、運用支援までを含む全てのフェーズに対して支援が可能です。構想策定から要件定義を実施、それを受けたシステム選定においては開発を行う各システムベンダーに対して中立の立場から公正なアドバイスを行えることも特色となります。
システム改革は、アセスメントおよび業務改革と合わせて実行することが望ましく、あるべき業務に対して最適なシステムが支援する理想形を実現できるため、高い効果を確実に狙うことが可能となります。
SW開発における情報管理は、開発中の管理だけでなく市場リリース後のSWアップデートによる更新管理も対象としています。特に市場リリース後については、今後高頻度更新に対する厳格な管理の確立が求められることから、法規対応も考慮のうえ、支援を実施します。
品番/構成に対する要求・要件およびテスト管理が軸となり、サプライヤーとの連携も含めたトレーサビリティ管理、変更管理を対象として仕組みを構築する必要があります。品番/構成については、ECUをはじめとした電装部品も含めたHW開発との連携を考慮しなければいけなく、PLM(Product Lifecycle Management)システムとの連携が不可欠となります。
PwCコンサルティングが提供するソリューションの特長は以下の5つです。
UN-R155/156(CSMS/SUMS)法規制をはじめとした、厳格な情報管理が求められる規格・法規への適用においては、SW情報管理高度化と合わせ、整合性をもった形で取り組みを行うことにより、確実な認可取得が可能となります。
[WP29 UNR156 SUMS適用支援]
各改革フェーズにおけるアプローチ、論点、作成物などのテンプレートを用いることにより、手戻りなく、効率的な改革プロジェクトの推進を支援します。
改革の目的や状況に照らし合わせて最適なシステムを選定できるように、特定のツールやベンダーに縛られることなく、中立性を保って幅広い選択肢の抽出、選定の視点定義、比較・検討・絞り込みなどを支援します。
SW開発と関連するHW/電装開発も含め、業務改革およびPLMをはじめとしたシステム導入についても連携した支援が可能であり、効果を最大化することが期待できます。
また、PwCコンサルティングには、原価、購買、生産、販売、保守などの業務や、ERPなどのシステムについてR&D領域以外の専門家も多数在籍しており、連携した支援が可能です。
[R&D情報システム改革ソリューション]
グローバルのプロフェッショナル・サービス・ネットワークであり、海外の最新動向の入手・活用が容易であるとともに、情報システムをグローバル展開する際に連続的な支援が可能です。
企業 |
テーマ |
支援概要 |
---|---|---|
自動車OEM |
R&D技術情報管理 システム導入 |
HW-SWの連携及び系列サプライヤとの連携も踏まえた、R&D技術情報管理システムとしてPLM/ALMシステム導入支援
|
自動車OEM |
SW情報管理高度化 |
新アーキ採用、コネクティッドサービス拡大、法規対応等の内外環境変化を踏まえた構想策定・業務要件定義・システム導入支援 |
自動車部品 サプライヤ |
SBOM管理確立 | OSSの脆弱性リスクへの対応及びライセンス管理上のリスクに対応するため、SBOM管理の業務確立及びシステム導入支援 |
産業機械 メーカー |
アセスメント、 DX構想策定 |
SW開発領域におけるアセスメントを実施、SW構成管理を含めたDX全体構想を策定 |
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、産官学連携での水素エンジンの研究開発の重要性と、具体的な課題について議論しました。
本書では、SDV(ソフトウェア定義車両、Software Defined Vehicle)とは何か、今後何をすべきかを検討いただく一助として「SDVレベル」を定義し、SDVに関するトピックや課題を10大アジェンダとして構造分解して、レベルごとに解説しています。(日経BP社/2025年4月)
2025年の産業・サービス分野におけるM&A活動は、企業がポートフォリオの拡大、再編、洗練に向けた取り組みを強化していることから、成長へ向かうことが見込まれます。