データマネタイゼーション実現に向けた施策と勘所

データの国際流通における課題と可能性【前編】

  • 2023-06-01

データサイエンスの隆盛やAI(人工知能)の実生活への活用の進展に加え、IoT(Internet of Things)やドローンの普及などにより、これまで取得困難だったデータ収集が可能となる中、データ利活用のニーズはかつてないほど高まっています。このような状況下、世界では各国・地域レベルでデータ活用戦略が策定されています。しかし、ビジネスにおいて国や地域、そして企業組織の枠を超えたデータ利活用には克服すべき課題も山積しています。本稿では東京大学大学院教授の越塚登氏とエブリセンスジャパンCEOの眞野浩氏をお迎えし、データ流通における現状と課題とともに、PwCコンサルティングが果たすべき役割について伺いました。(本分敬称略)

後編はこちら

対談者

一般社団法人 データ社会推進協議会 会⻑、東京大学 大学院情報学環・教授 越塚 登 氏

一般社団法人 データ流通推進協議会 専務理事/事務局長、エブリセンスジャパン株式会社 CEO(最高経営責任者) 眞野 浩 氏

ファシリテーター

PwCコンサルティング合同会社 データアナリティクス ディレクター 辻岡 謙一

左から辻岡 越塚 眞野

左から辻岡、越塚氏、眞野氏

1 データマネタイゼーション実態調査2023 | PwC Japanグループ

2 ドイツのフラウンホーファ研究機構が立ち上げた産業データ交換に関する構想とソフトウェア技術である、IDS(International Data Spaces)の推進団体(出所:デジタル庁、包括的データ戦略)。

3 ドイツ政府とフランス政府が2019 年10 月 29 日に発表した、 EU 規模でのデータの共有や利活用を支援するためにクラウドサービスのインフラを構築する構想(GAIA-X プロジェクト)。GAIA-X は、認証や契約手続に基づいてデータへのアクセスを制御し、データ主権を保護しつつ、さまざまなクラウドサービスとの相互運用性を確保する技術的な仕組み(出所:デジタル庁、包括的データ戦略)。

4 内閣府、令和4年度経済財政白書説明資料

5 DFFT(Data Free Flow with Trust:信頼性のある自由なデータ流通)とは、「プライバシーやセキュリティ、知的財産権に関する信頼を確保しながら、ビジネスや社会課題の解決に有益なデータが国境を意識することなく自由に行き来する、国際的に自由なデータ流通の促進を目指す」というコンセプト(出所:DFFT|デジタル庁)。

主要メンバー

藤川 琢哉

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

Email

辻岡 謙一

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

Email

対談/インタビュー

18 results
Loading...

財経部門の業務プロセスを変える生成AI活用実証実験の裏側――チャットボットの枠を超えて、真の生成AI変革を実現

業務プロセスの改革を目指す大手商社の三菱商事株式会社とPwC Japanグループは、共同で生成AIを用いた財務経理領域の業務自動化の実証実験を行いました。専門的な知見とテクノロジーを掛け合わせ、実験を成功に導いたプロジェクトメンバーの声を聞きました。

「AIガバナンス自治体コンソーシアム」が発足 特別鼎談/コンソーシアムへの期待、そして自治体参加のメリットとは

一般財団法人行政管理研究センター(IAM)は「AIガバナンス自治体コンソーシアム」の活動を開始しました。同コンソーシアム設立の狙いや期待される成果について、IAM 公務部門ワークスタイル改革研究会 研究主幹の箕浦龍一氏、大阪市CIO ICT戦略室長の鶴見一裕氏、コンソーシアム事務局のPwCコンサルティング合同会社 林 泰弘が意見を交換しました。

Loading...

インサイト/ニュース

20 results
Loading...

顧客が真に求めるパーソナライズされたロイヤルティ体験を提供するには 金銭的報酬だけではない顧客一人一人に合わせた価値ある体験を提供することの重要性

顧客とのロイヤルティを育むことは、組織に価値をもたらし、収益性を高めます。本稿では、PwCが実施した顧客ロイヤルティに関する調査からの洞察を紹介するとともに、日本企業が取るべき対応策を解説します。

Loading...

詳細をご希望の方は下記よりご連絡ください