
【動画】内部統制のデジタル化による業務プロセスの進化
私たちは、マネジメントプロセストータルの視点から、「デジタルトランスフォーメーション」と「コンプライアンス/ガバナンス」の2つの柱を両立させることで、企業の変革を支援します。
2020年7月17日
PwCあらた有限責任監査法人
PwCあらた有限責任監査法人(東京都千代田区、代表執行役:井野 貴章、以下「PwCあらた」)は、2020年7月より、PwCが開発した「Extract」を用い、被監査会社のERP(統合基幹業務システム)から会計データを自動抽出し、PwCのセキュアなデータプラットフォームにデータを連携する取り組みを開始しました。約20社が導入を検討し、既に導入中・導入済みの6社を含め、10数社と秋までの導入を見据えて準備を進めています。
これまで、被監査会社においては、PwCあらたからのデータ提出依頼を受け取った後、依頼に基づいた抽出条件をもとに手動でデータ抽出を行い、PwCあらたの依頼フォーマットに加工してデータをPwCあらたに送信する必要がありました。
PwCのExtractはこれらのプロセスを自動化することができます。既に導入済みの被監査会社ではExtractを用いて一部のプロセスの自動化を実現しています。
接続方法については、PwCあらたのPCにExtractをインストールして被監査会社のERPからVPN接続でデータを取得する方法や、被監査会社のPCにExtractをインストールして被監査会社のシステム/DBにVPN接続してデータを取得する方法など、被監査会社の状況に応じて6つのインストールオプションを用意しており、いずれも安全なデータ抽出を行うためのさまざまなセキュリティ対応を行っています。
Extractを用いて監査チームは被監査会社のシステムに接続し、必要なデータを安全に取得し、セキュアな環境であるPwCのデータレイクに安全に格納することができます。これまでデータの取得は手作業で実施されていた上、監査チームによってそのやり方もさまざまであったため、PwCあらたと被監査会社の双方にとって膨大な時間を要する複雑な作業となっていました。
Extractはデータの抽出プロセスを自動化します。また、被監査会社のデータに対して一定水準以上のセキュリティを担保し、抽出のプロセスを最初から最後まで保護します。読み取り専用の接続方法によって、データは暗号化・圧縮され、データは安全なデータパッケージに書き込まれます。抽出時の暗号化に加えて、業界標準の安全な転送プロトコルを使用して、PwCのデータセンターのストレージを保護する暗号化が送信中も継続されます。
Extractのイメージ動画を、「Tomorrow's audit, today――次世代監査への取り組み」内でご覧いただけます。
PwCあらたは2018年に、PwCのPurpose(存在意義)である「社会における信頼を築き、重要な課題を解決する」を実現し、社会から必要とされる存在であり続けるために、2025年における私たちを取り巻く環境を概観し、今後の法人の在り方を構想した「Vision 2025 “デジタル社会に信頼を築くリーディングファーム”」※を発表しています。
※Vision 2025 デジタル社会に信頼を築くリーディングファーム
世の中のあらゆる情報がデジタル化、ビッグデータ化され、それらをAIが解析して人間に付加価値のある情報として提供するデジタル社会の到来を見据え、PwCあらたは引き続き、被監査会社に本取り組みの導入を提案していきます。そして将来的には、会計以外のデータも取得して会計データと照合する仕組みの構築や、AIを用いた全量検査、リアルタイム監査にもつなげていきたいと考えています。
以上
PwCあらた有限責任監査法人は、卓越したプロフェッショナルサービスとしての監査を提供することをミッションとし、世界最大級の会計事務所であるPwCの手法と実務を、わが国の市場環境に適した形で提供しています。さらに、国際財務報告基準(IFRS)の導入、財務報告に係る内部統制、また株式公開に関する助言など、幅広い分野でクライアントを支援しています。
PwCは、社会における信頼を築き、重要な課題を解決することをPurpose(存在意義)としています。私たちは、世界157カ国に及ぶグローバルネットワークに276,000人以上のスタッフを有し、高品質な監査、税務、アドバイザリーサービスを提供しています。
PwCあらたは、市場をリードするプロフェッショナルのスキル、堅実な監査アプローチ、人工知能(AI)をはじめとするテクノロジーを融合した新時代の監査を通じて、デジタル社会に信頼を築くプロフェッショナルファームを目指します。
私たちは、マネジメントプロセストータルの視点から、「デジタルトランスフォーメーション」と「コンプライアンス/ガバナンス」の2つの柱を両立させることで、企業の変革を支援します。
Haloは、ビジネスにおける膨大かつ重要なデータを取り扱うPwCの監査データ分析ツールです。大量のデータ分析を通してリスクとなり得る取引を抽出し、より効果的かつ効率的なアプローチを提供します。
Auraは、グローバルで使用される電子監査調書システムです。監査計画の立案から監査の実施、監査報告書の提出に至るまで、あらゆる業務において活用されています。
人工知能(AI)の監査への適用可能性ならびに、被監査会社および監査人にもたらす効果について考察します。