Special Contents:Social Impact

PwC Japanグループ アニュアルレビュー 2023

社会課題を自分ごととして捉え、
プロフェッショナルとして解決に向かう、
私たちらしい体験型プラットフォーム

辻 信行
PwC Japan有限責任監査法人
パートナー

多様なメンバーが主体的に
それぞれの専門性を発揮し、
オーガナイザーとして協業する

2023年度に立ち上げたコレクティブ・インパクト・ベースは、PwC Japanのメンバーが個人として関心を持つ社会課題の解決策について研究や議論を行うためのプラットフォームです。 私たちはCommunity of solversとして、お互いの専門性を理解した上で協力し、社外の人とも連携しながら、より良い解決策を模索するプロジェクトを数多く経験しています。 コレクティブ・インパクト・ベースはその経験を社会課題の解決に役立てるもので、プロフェッショナル・サービス・ファームらしいプラットフォームだと言えます。

政策提言などの発信も検討していますが、私たちが目指しているのはより実践的なアクションです。 まず、関心を持って参加してくれているメンバーに、実際の社会課題に触れ、体験する機会を提供したいと考えています。 その上で、同じ社会課題に取り組むさまざまな活動主体やコミュニティとの連携・協業を模索していきます。社会課題が相互に関係し、複雑化しているからこそ、解決には幅広い連携が必要です。 輪を広げる上でリアルな体験・経験に裏づけられた議論が欠かせないため、社会課題について学び体験する活動を推奨しています。

社会課題に取り組むことは、クライアントにとっても、プロフェッショナル・サービス・ファームにとっても、経営戦略上の重要なアジェンダとなっています。 また、個人レベルでも関心が高まってきていることを日々感じます。 メンバーには活動を通じて、同じ社会課題に関心を持つ人たちが必ずしも同じ価値観を持つわけではないことや、それぞれが取り組むに至った背景が異なっていること、目指している解決への道筋も同じではないことに気づいてほしいと思います。そしてそのような多様な関係者が持つさまざまなソリューションを組み合わせ、解決に向けて取りまとめるオーガナイザーになっていってほしいと考えています。

2023年春のスタートから、すでに10テーマ以上の活動が動き始めています。 これらの活動は、活動自体の価値にとどまらず、クライアントが社会課題に取り組む際に私たちが提供する支援に付加的な価値をもたらすでしょう。 そのためのプラットフォームとして、今後も活動を強化していきます。

※コレクティブ・インパクト・ベースについての詳細および最新情報は、下記URLをご参照ください。
https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/corporate-responsibility/policy-proposal.html