仕事はコンサルタント兼ダンサー。

PwCグループでは、多くの女性社員が自分らしく働いています。彼女たちはなぜコンサルタントという職業を選び、何を考え、どのような道を歩んできたのでしょうか。ここでは、コンサルタントとダンサーの二足の草鞋で活躍する社員の軌跡をご紹介します。

M. Kowaguchi(#businessconsultant
PwCコンサルティング合同会社 Business Consultant シニアマネージャー

2012年に旧ブーズ・アンド・カンパニーに入社。2015年にベンチャー企業に転職したが、2017年にPwCコンサルティングに復職。その後は主にグローバルプロジェクトにてチェンジマネジメント支援に携わる。

※所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。

CAREER

2012年 旧ブーズ・アンド・カンパニー入社(2014年にPwCネットワークに加わり、Strategy&へ改名)
2014年 チェンジマネジメントプロジェクト~に参加。大きな達成感を得る。
2015年 ベンチャー企業へ転職。事業ワンオペやビジネス開発を経験。
2017年 PwCコンサルティングPeople Transformation部門へ再入社。コンサルタントとして復職。
2018年 舞台公演のオーディションに合格。同時期にマネージャーへ昇格。

STORY Part1 ロジカルとエモーショナル。

Kowaguchiがコンサルタントへの興味を抱いたのは、遠い異国の地でのこと。米国の大学を卒業後、1年間大学の経営陣に師事するフェローシップを経験した際に、学生と経営者の視点の大きな違いに触れたことがきっかけです。

「学生時代はキャンパス内に限られた視点しかなかったのですが、経営側に関わることで、社会とつながる重要性や、外部に向けて情報発信をする必要性に気づかされたんです。大きな組織を動かすことの大変さ、面白さ、そして奥深さ。この発見がきっかけとなり、ブーズ・アンド・カンパニー(のちにPwCネットワークに参画)への入社を決めました」

入社した後の2年間は、戦略コンサルタントとして覚えることや、やるべきタスクが多く、精神的にも肉体的にも苦しかったそうです。しかし、入社3年目、Kowaguchiが「天職だと感じました」と語る、「チェンジマネジメント」業務との出会いがありました。経営者のパートナーとして、戦略策定に留まる業務と比べ、チェンジマネジメントは現場に寄り添い、実行までを見届けます。経営層が企画した変革に対して、社員が無理なく適応できるような施策を検討し、実行を支援するのが業務の中心です。

「コンサルタントの業務は、ロジカルかつシステマチックに物事を進行するものだと思われがちです。しかし、チェンジマネジメントで最後に重要となるのは『働く人の想い』で、ロジカルとエモーショナル、双方の思考が求められます。この2つの能力が必要な仕事に大きな魅力を感じたのです」

自らに適したコンサルティング分野を見つけたKowaguchiですが、その年、あるベンチャー企業から転職の打診を受けました。現在の業務への大きなやりがいを感じながらも、事業会社目線でビジネスをより深く学びたいという想い。転職に向けてKowaguchiの背中を押したのは、上司からの言葉でした。「一度立ち位置を変えて社会を見ることも、大きな経験になるよ。そのうえでまたコンサルティングに携わりたくなったら、いつでも戻っておいで」。こうして、Kowaguchiは新天地へ旅立ったのです。

ベンチャー企業で事業ワンオペやビジネス開発の経験を積んだKowaguchi。キャリアのネクストステップとして選んだのはやはりPwCコンサルティングでのコンサルティング業務でした。

「もう一度チェンジマネジメントに取り組みたい。そんな想いをコンサルタント時代の元上司に相談したのです。すると、『PwCコンサルティングに戻っておいでよ』と温かいお言葉が。面接を経て、People Transformation部門のビジネスコンサルタントとして再び入社しました」

事業会社を経て大きく成長したKowaguchiにとって、2度目となるコンサルタントとしてのキャリアがスタートしたのです。

STORY Part2 成長のための新たな働き方。

Kowaguchiにはコンサルタント以外に、もう1つの顔があります。それは、舞台を中心に活動するダンサーとしての立場です。3歳よりダンスに取り組んでいる彼女に転機が訪れたのは、復職した1年後のこと。劇場公演のオーディションに合格し、約1週間、昼夜2回の公演に出演することになったのです。身体づくりや稽古など、本番までかなりの準備が必要になるため、休職を検討していたのですが、部門長へ相談すると思ってもいない言葉が返ってきました。
「週3日の時短勤務にして、コンサルタントとダンサーを兼業してみるのはどうかな」。
予想外の提案に驚くKowaguchi。しかし、チャレンジが成長につながることも分かっていました。悩んだ末、新たな働き方にシフトすることを決めたのです。

兼業を始めてすぐ、キャリアにも変化が訪れました。クライアントへの提案業務がメインの立場から、チームマネジメントを担うマネージャーへと昇進したのです。ダンサーとして練習やコンディション調整を行いながら、会社ではチームをマネジメントする。これまで経験のないことを並行して進めていくことは簡単ではなく、ある日チームから不満を打ち明けられてしまうこともあったそうです。

「当時は自分のことで精一杯。チームに仕事を丸投げしてしまうこともあり、ある日チームメンバーを泣かせてしまったのです。『Kowaguchiさんのチームはすごく働きにくいです』と。自分が背負うはずの負担を、メンバーに押し付けてしまっていた。自分はマネージャーとして未熟だ。涙ながらの訴えに、大きく反省させられました」

この経験はKowaguchiの意識を切り替えるきっかけとなりました。取り組んだのは、自分が行うべき仕事を明確にすること。

「チームには優秀な方がたくさんおり、施策内容の検討や討議資料の準備に関しては安心して任せることができます。一方で、完全に丸投げだとチームも不安になるため、私は方向性の確認や全体を管理することに注力し、役割を分担して進めるようにしました。また、メンバーとの面談も定期的に実施するようにしました。週に1度、メンバー一人ひとりと個別に時間を取り、不安や不満を吸い上げ、現場の進行に問題がないかを確認しました。メンバーたちに助けられながら、少しずつマネジメントに慣れていくことができました」

マネージャーとしての経験を積むことで、ダンサーとしての思考にも変化があったそうです。

「以前は、ダンスの技術を極め、自身の表現力を高めたいという気持ちが大きかったのですが、マネジメントに携わるようになり振り付けや演出に興味が湧いてきたのです。チームで仕事をするうえで俯瞰の視点が養われ、この変化につながったと考えると面白いですね」

STORY Part3 仕事は生きがい。

「働かなくてもいいならどうする」――。ある日、社内研修の中でこのような質問に回答する機会がありました。ダンサーであり会社員でもあるKowaguchiの口から出たのは、「どちらも続ける」。周囲にとっては意外な言葉だったようですが、Kowaguchiにとって2つの仕事は生きがいなので、そう答えることが自然だったのです。

「ダンスはもちろん楽しいのですが、PwCコンサルティングでの仕事も、週3日の勤務日が待ち遠しくなるくらい大好きなんです。むしろ、ダンスとコンサルティングの両方に取り組むことが、バランス調整になっていると感じます」

また、コンサルタントとダンサー、それぞれの仕事で身につけた力は、相互に作用しているようです。

「ダンスは試行錯誤を繰り返して作品を創作していくため、なかなか完全な状態にはなりづらいものです。そんなときに、ロジカルにプロセスや構成を決めてパターン分けをするというコンサルタント的な手法を用いると上手くいくこともあるんですよね。逆にコンサルティングでは多様な表現方法を活用したり、聞き手に響くストーリーを描いたりすることで、より相手に理解してもらえるコミュニケーションが取れるようになりました。お客さんに何を一番伝えたいのか。それをどのように伝えるのか。これらはどちらの仕事にも共通しています」

ダンサーとコンサルタント、二足の草鞋を実現し、それぞれの分野で成長を続けるKowaguchi。ロジカルとエモーショナルの両方を武器とする彼女は、これからも自分らしいキャリアを進んでいくことでしょう。

After Story

会社組織のつながりを強化する重要プロジェクト。

Kowaguchiは現在、PwCコンサルティング自身のチェンジマネジメントを行うチームでリーダーを務めています。このチームは、会社組織のタテ・ヨコ・ナナメのつながりを強化し、さらに社外含めたPwCコミュニティの組成を目標としており、全社会議やファミリーイベントの企画や実行支援などを通じて、これまで培った知見の全てを社内に還元し、成功に向けて全力で導いています。

また、国内で経験を積んだのち、海外への挑戦も視野に入れています。

「社会人になってからはずっと日本勤務でしたが、いつかはPwCの海外オフィスへの赴任を通じて日本と海外をつなぐ架け橋となり、より活動の幅を広げていきたいです」

Private

「Are you living or just existing ?」という問いがありますが、私は感動や幸せにあふれた豊かな人生を送りたいと思っています。そのため、休日は音楽イベントやアート鑑賞などで芸術に触れたり、キャンプやハイキングなどのアウトドアで大自然に圧倒されたり、家族や友人と笑いの多い時間をともに過ごしたりしています。

PwC 女子、3つの物語

仕事はコンサルタント兼ダンサー。

ロジカルとエモーショナルの両方を駆使する。仕事は、私にとっての生きがい。
#businessconsultant

 

やらずに後悔するなら、
やって後悔する。

自分の市場価値を最速で高めたい。そのためにできることは、なんだって全力で取り組む。
#digitalconsultant

 

次は背中を押す側へ。

感動するほどの情熱や、心を軽くしてくれた言葉。周囲の人たちが先に進む勇気をくれた。
#businessconsultant