STORY Part1 ロジカルとエモーショナル。
Kowaguchiがコンサルタントへの興味を抱いたのは、遠い異国の地でのこと。米国の大学を卒業後、1年間大学の経営陣に師事するフェローシップを経験した際に、学生と経営者の視点の大きな違いに触れたことがきっかけです。
「学生時代はキャンパス内に限られた視点しかなかったのですが、経営側に関わることで、社会とつながる重要性や、外部に向けて情報発信をする必要性に気づかされたんです。大きな組織を動かすことの大変さ、面白さ、そして奥深さ。この発見がきっかけとなり、ブーズ・アンド・カンパニー(のちにPwCネットワークに参画)への入社を決めました」
入社した後の2年間は、戦略コンサルタントとして覚えることや、やるべきタスクが多く、精神的にも肉体的にも苦しかったそうです。しかし、入社3年目、Kowaguchiが「天職だと感じました」と語る、「チェンジマネジメント」業務との出会いがありました。経営者のパートナーとして、戦略策定に留まる業務と比べ、チェンジマネジメントは現場に寄り添い、実行までを見届けます。経営層が企画した変革に対して、社員が無理なく適応できるような施策を検討し、実行を支援するのが業務の中心です。
「コンサルタントの業務は、ロジカルかつシステマチックに物事を進行するものだと思われがちです。しかし、チェンジマネジメントで最後に重要となるのは『働く人の想い』で、ロジカルとエモーショナル、双方の思考が求められます。この2つの能力が必要な仕事に大きな魅力を感じたのです」
自らに適したコンサルティング分野を見つけたKowaguchiですが、その年、あるベンチャー企業から転職の打診を受けました。現在の業務への大きなやりがいを感じながらも、事業会社目線でビジネスをより深く学びたいという想い。転職に向けてKowaguchiの背中を押したのは、上司からの言葉でした。「一度立ち位置を変えて社会を見ることも、大きな経験になるよ。そのうえでまたコンサルティングに携わりたくなったら、いつでも戻っておいで」。こうして、Kowaguchiは新天地へ旅立ったのです。
ベンチャー企業で事業ワンオペやビジネス開発の経験を積んだKowaguchi。キャリアのネクストステップとして選んだのはやはりPwCコンサルティングでのコンサルティング業務でした。
「もう一度チェンジマネジメントに取り組みたい。そんな想いをコンサルタント時代の元上司に相談したのです。すると、『PwCコンサルティングに戻っておいでよ』と温かいお言葉が。面接を経て、People Transformation部門のビジネスコンサルタントとして再び入社しました」
事業会社を経て大きく成長したKowaguchiにとって、2度目となるコンサルタントとしてのキャリアがスタートしたのです。