STORY Part1 自分にできることは何か。
私は何事にも興味を持てる性格で、就活では多くの業界を視野に入れていました。たくさんの企業のOB・OG訪問を経て、PwCコンサルティングへの入社を決めた理由は、ずばり「人」です。自分が担当する仕事に誇りを持ち、キラキラと輝くPwCコンサルティングの方たちの姿が魅力的で、「私もこの人たちと働きたい」と強く感じたのです。
実際に入社すると、先輩たちは自分達の仕事をきちんとこなしながらも、私への指導やサポートなども十分にしてくださり、人としての温かみを感じました。その一方で、「いつまでもお手間をかけるわけにはいかない。先輩たちを少しでも楽にしたい」という気持ちも湧くように。そこで、自分に割り振られた仕事を着実に進めるのはもちろん「雑務でもいいから何か手伝えることはないか」「チームの効率を向上させられないか」を常に考え、依頼された仕事にプラスアルファして提出・提案をすることを意識するようにしました。例えば、議事録を取る作業は誰でもできるため率先して手を上げる、属人的だった資料管理の一覧表をつくってみるなど積極的に行動しました。平均すると、週に3つは改善案を出していましたね。
入社1年目に感じたのは、先輩方の責任感の強さです。例えば、私が上司に提出すべき資料の事前確認を身近な先輩に依頼したとき、「ここはいいね」「ここは修正しようか」と熱心にフィードバックをくださいました。さらに、提出した資料に対して上司から指摘があった際もただそれを受け入れるのではなく、「ここはTorikaiも私も正しいと思っています」と意見を伝えてくれたのです。私を信用し、先輩自身も自分ごと化してくれる姿勢に感動しました。また、別の上司からは苦手な業務への向き合い方も教わりました。私は人前で話すのが苦手で、プレゼンテーションの内容を間違えてしまったり、言い淀んでしまったりすることがよくありました。克服のため、上司にアドバイスを求めたときに返ってきたのはこんな言葉です。「話すのが苦手なら、その分内容に力を入れればいいんだよ。苦手なことを克服するのは難しい。まず得意なことを磨いてみるのはどうかな」。この一言で気持ちが軽くなり、まずは資料作りなどの準備に全力を注ぐよう考えが変わりました。資料の仕上がりに自信を持つことでプレゼンへの緊張も薄まり、結果的には発表の質も向上しました。苦手なことをカバーできるくらい得意なことを伸ばす。得意なことを伸ばすことが、苦手克服の糸口となる。この経験は、私のキャリアの大きな軸となっています。