困っているお客様を助けたい。そのために、何をすべきか。

入社して以降、着々と成長を続けるコンサルタントたち。そこには知られざる決意や見えない努力がありました。若手社員は何を目標として、どのように達成してきたのでしょうか。その能動的成長ストーリーをご紹介します。

Y.Oura(#itsolutionconsultant
PwCコンサルティング合同会社 IT Solution Consultant シニアアソシエイト

2019年に大学卒業後、新卒でPwCコンサルティングに入社。以来、ソリューションデベロップメントやSAP導入プロジェクトなどを担当。現在は、チームリーダーとしてマネジメントにも従事している。

※所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。

STORY Part1 海外での悔しさをバネに。

ロシアでの挫折。それが私の出発点です。学生時代にロシアに留学していた私がインターンシップに参加したのは、さまざまな分野を担う現地のコンサルティングファームで、事業のなかには日本のスタートアップ企業の支援も含まれていました。私が担当することになったのは、「本物のラーメンをロシアに届けたい」と出店を決めたラーメン店経営者で、市場分析や商品開発のサポートなどが主な業務でした。しかし、学生の私が日中に市場調査に出向いて商品分析を行い、隙間時間でビジネスロシア語を勉強するのは想像以上にハードで、結局十分なサポートが果たせず、当初想定していた事業内容は挫折に追い込まれてしまいました。「自分はあまりにも未熟だ」。大きな悔しさを残して、インターンシップは終了。就職活動でコンサルティング業界を志望したのは、この経験が忘れられなかったからです。

PwCコンサルティングに入社した決め手は、自分に足りていないスキルを高いレベルで習得でき、かつそれらを活かすための総合的な視座を得ることができると考えたからです。偶然にも、PwCグループのブランドカラーは、私が最も好むオレンジ色。「ここだ」という運命を感じましたね。

ロシアでの失敗は、複数の物事を並行して進められなかったことが原因でした。多忙な経営者にコンサルティングサービスを提供するなら、自分自身も同程度の速度で仕事をすることが求められます。そこで、入社1年目に「マルチタスク処理の能力を高める」という目標を立てました。意識したのは、とにかくタスクを細分化すること。週次報告書に、「どのようなことを」「いつまでに」「どんな優先順位で」終わらせ、上司からのフィードバックをどのように自分に落とし込むかを明記して、小さな仕事を終えるたびに立ち止まって現状を俯瞰するように意識しました。

しかし、努力はなかなか実を結びませんでした。自分の考えは間違っているのか。葛藤する日々が続きました。タスクがあふれてクライアントに迷惑をかけてしまい、その不甲斐なさに涙を流すことさえありました。そんな時に先輩が教えてくれたのが「クライアントが何を求めているのかを正確に理解すること」で、「仕事の効率化につなげる」という考え方。「速度」「量」「質」。いま重要なものが何かを見極めることで作業に対する考え方が変わり、徐々にマルチタスクをこなしていけるようになりましたね。

STORY Part2 本来の目的にこだわる。

私が大切にしている考えは、「手段」と「目的」を混同しないことです。ある案件で、日本ではほとんど導入実績がないERP(基幹システム)の債権回収モジュール(機能)を、クライアント企業に導入することが議案としてあがりました。この新規ソリューションを利用すれば、メリットとして経理業務が圧倒的に効率化されます。しかし、欧米のビジネス習慣を前提につくられているため、レポート機能のレイアウトなどが日本のビジネス習慣にマッチしづらいというデメリットもありました。頭を悩ませる日々のなかで気づいたのは、今考えるべきはこのモジュールをどう導入するかではなく、あくまで業務効率化という目的をどのように達成するかだということ。「モジュールの導入」を目的にしてしまうと、ビジネス習慣とのずれから、逆に非効率な部分が生まれてしまいます。導入のための障壁を取り払うことが目的になってしまってはいけない。この気づきが、現状の業務プロセスの中で同じERPパッケージのクラウド製品を併用して日本企業のエンドユーザに違和感のない仕様を実現するという改善策の提案につながりました。手段と目的を混同しないこと。そして、ゴールを常に意識して行動することが、課題解決に必要だと痛感した出来事です。

振り返れば、インターン時代から目の前の「困っているクライアント」の課題を解決したいという一心で仕事をしてきた気がします。「この業界を知るために、このような知識を身につける」「これを解決できる新たなソリューションがある」。目の前のことに全力を注いだ結果、知識やスキルが少しずつ身についていきました。また、課題解決に向き合うことで、新たな課題を発見する「目」も養われています。要件外の課題や、社会情勢を踏まえた改善点を発見し、こちらから自主的に提案していく機会も年々増えています。コンサルタントは、第三者目線を持ちつつ、クライアント企業に深く入り込むことができる重要な存在。クライアントのために全力を尽くし、信頼していただけることが原動力になっています。

STORY Part3 最高の環境で、最先端を学ぶ。

異国の地で味わった悔しさは、いまでも忘れられません。十分な実力をつけ、いつかはあの国でもう一度チャレンジしたいとさえ思っています。そのためには、さまざまな分野の知見を蓄え、経営者目線を持つために努力することは欠かせません。PwCコンサルティングでは、私が務めるITソリューションコンサルタントのほかにビジネスコンサルタントや戦略コンサルタントなど、多様な知識や経験を持つ社員が働いています。部署をまたいだ研修やイベントが数多く開催されているため、興味があるテーマには積極的に参加しています。また、そこで生まれたつながりをその場だけのものにせず、活用することも大切ですね。コンサルティング業務を行うならば、専門外のテーマについてもある程度の理解が必要です。そんなときに、社内の人脈を通じて有識者に声をかけ、知見を共有してもらうことができます。それを嫌がる人は、社内には1人もいません。私が大好きなオレンジ色のロゴマーク。そこには、温かな社風や仕事への情熱など、さまざまな要素が含まれている。そう感じています。

Private

趣味は折り紙です。ロシアではデパートや小学校で折り紙ショーを披露していました。

若手の“能動的”成長ストーリー

困っているお客様を助けたい。
そのために、何をすべきか。

異国の地で味わった悔しさが忘れられない。最高の環境で成長し、いつかはリベンジを。
#itsolutionconsultant

 

仕事は、
難しいから面白い。

目の前の仕事や自分の課題に向き合い続けた。それが、成長とやりがいにつながっている。
#strategyconsultant

 

「プラスアルファ」はモットーであり、やりがいでもある。

データ分析スキルと高い行動力が武器。目標は、指名が来るコンサルタントになること。
#businessconsultant