PwCあらたの新入職員向け育成プログラム 2021年版―ハイブリッドワーク時代の研修で得た気づき(新入職員編2)

2021-12-14

前回は「PwCあらたの新入職員向け育成プログラム 2021年版―ハイブリッドワーク時代の研修で得た気づき(新入職員編1)」と題して、2021年度新入職員向け育成プログラムを受けた若手の視点から、研修の様子や得られた学びについて紹介しました。連載最終回となる今回は、新入職員が、育成プログラムを通して何を感じ、どう成長したかについてご紹介します。

はじめに

2021年4月、私はPwCあらた有限責任監査法人(PwCあらた)に入社しました。入社してみたら、そこは、これまで見たことも聞いたこともないデジタルツールがごく当たり前に使われている世界。プロフェッショナルとして活躍するためにはこれらを使いこなせるようにならなければいけません。こんな時、皆さんならどうするでしょうか。

入社前には表計算ソフトにすらそれほど触れたことがなかった駆け出しの会計士の成長記をここに記したいと思います。

デジタルツールを実践的に学びながら周囲との関係性を築く

会計監査を通して信頼を付与し、さまざまな環境で活躍する企業やそれを取り巻く投資家の保護、ひいては国民経済の健全な発展に貢献することを志し、私は会計士を目指しました。

効果的かつ効率的な監査を提供する手段の一つに、デジタルツールの利用があります。新入職員向け育成プログラムは、デジタルツールを生かした監査のエッセンスを学ぶいい機会になったと感じています。

研修に臨むにあたって事前に資料に目を通したのですが初見では非常に難しく、実務でデジタルツールを使いこなす自身の姿が全く想像できませんでした。加えて、入社してから間もないタイミングで頼れる仲間がいなかったため、心細いまま研修に飛び込んでいくことになりました。

しかし、実際に参加してみると、私の不安は単なる杞憂に終わったのです。

研修に参加しているメンバーの多くもデジタルツールに触れるのが初めてで、わからないなりにチームのみんなで考え、実践しながら、課題に対する答えを出していきました。ここが、トレーニングのポイントであったと思います。トライアンドエラーを繰り返すことで、デジタルツールの理解を深めることができました。

新入職員向け育成プログラムにはディスカッションの機会が多くあり、仲間同士たくさん話すことで、ツールだけでなくお互いを詳しく知ることができたと思います。この研修を通じて多くの方と知り合うことができ、実務でも助け合える強力な仲間となりました。

仲間と積み重ねた成功体験がデジタルの自信に

コロナ禍により原則リモートワークとされる中で入社したため、同期や先輩と実際に会う機会がなかなかありませんでした。オンライン中心の仕事は、通勤時間が不要になるなどの利便性を享受する一方で、対面でのコミュニケーションが極端に減少し、寂しい思いをするのかなと感じています。実際に、カメラオンで一生懸命明るくふるまっていても、だんだんと疲れてきてしまうこともありました。

そんな中で行われたこの新入職員向け育成プログラムはオンライン、オフラインのそれぞれの形式が取り入れられ、オフライン研修は事務所の広い会議室を使って行われました。

研修は自分たちで考えることを基本とした内容で、自由に発言し、自由に実験し、課題を解決していくことが求められました。そのため、コミュニケーションを取りやすい環境が整っており、結果として仲間を増やすことに繋がったのではないかと思います。PCのモニターを通じても、また直接対面しても互いに敬意を持ち、思いやりに溢れた素敵な仲間に恵まれたと感じています。

研修前には資料に目を通した段階で不安を感じていた私でしたが、研修が終わると、デジタルに関する知識を同僚に広めていく「デジタルアンバサダー」に立候補し、選ばれ、デジタルアンバサダーとして活動するまでになりました。それも研修を通じ実務で直面すること想定した課題に仲間と一緒に向き合い、成長できたからこそです。実戦ですぐに活用できる知識を得られたこと、切磋琢磨できる仲間に恵まれたこと、さらに一歩ずつ課題を乗り越えられるように、行き詰るとサポートして導いてくれる講師がいたことが大きかったのではないかと思います。1人ではできなかったことを仲間や講師と一緒に1つずつ解決できたという成功体験が、私のデジタルへの自信になりました。

「わからない」と発信することが協力関係の起点になる

最後に、研修の講師から教わった大切なことをここに記そうと思います。それは、「分からないことは分からないとしっかり伝えなければ誰も気づかないし、助けにきてくれない」ということです。

「わからない」ことを堂々と伝えることは、情けない感じもあり躊躇しがちです。しかし、「知らない」こと自体がマイナスなわけではなく、知らないことや新しいことを自ら積極的に学び、自分のものとし、そうしてまた新しい自分に出会うことが重要なのです。「わからない」ことを発信することは、成長の機会であると教わりました。

実際に勇気を出して自ら「わからない」と発信したら何が起こるでしょうか。私は素敵な仲間とデジタルツールの知識を得ることができました。一緒に考えてくれた仲間、そして私を1つ上のレベルに引き上げてくれた講師の力添えがあり、結果として現在デジタルツールを駆使しながら監査実務にあたれています。協力してくれたみんながいたからこその結果であり、1人では到達できなかった成長です。

そして、ここで得た知識をデジタルアンバサダーとして周囲の方たちに伝えるという循環が生まれています。研修で私を助けてくれた仲間のように、ここで得た知識だけでなく、会計士として現場で身に着けることのできた知識や技術を、今度は自分が周りの人たちに提供できようになりたいと思います。

PwCあらたのツール活用に関するインサイトについては以下もご覧ください。

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執筆者

筒井 麻伊
アソシエイト, PwCあらた有限責任監査法人

中島 彰
アソシエイト, PwCあらた有限責任監査法人

※法人名、役職などは掲載当時のものです。

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