PwCあらたの新入職員向け育成プログラム 2021年版―ハイブリッドワーク時代の研修で得た気づき(新入職員編1)

2021-11-04

前回は「PwCあらたの新入職員向け育成プログラム 2021年版―ハイブリッドワーク時代の研修で得た気づき(企画者編)」と題して、PwCあらた有限責任監査法人(PwCあらた)の新人研修企画チームが、オンラインとオフラインを組み合わせた効果的な研修をいかにデザインしたかを説明しました。第2回となる今回は、実際に2021年度新入職員向け育成プログラムを受けた若手の視点から、研修の様子や得られた学びについて紹介します。

同期と初めて顔を合わせる機会

2021年度入社の新人職員は約3週間のオンライン研修後に、8日間の新入職員向け育成プログラムを受講しました。そこでは、業務を進めていく上で必要なスキルやマインドセット、業務において使用するツールなどについて、対面形式で同期とともに集中的に学びました。

それまで一緒にオンライン研修を受けていたものの、新入職員同士は一度も対面で会ったことがなく、新入職員向け育成プログラムの初日は良好な関係性を築けるかどうか、非常に不安でした。しかし、始まってみればグループワークが多く、コミュニケーションを取る機会がたくさん設けられていたため、プログラムの終了時にはすっかり打ち解けることができていました。

オフラインだからこそ得られたもの

新入職員向け育成プログラムでは、監査法人での仕事の進め方、業務上の作法、監査手続の理解、PCスキルの習得など、会計士としてスタートを切る上での基本的なスキルを実践的に学びました。その中でも特に印象的だったことは次の2つです。

1つ目は、PCスキル研修です。この研修は、表計算ソフトや文書ソフトなど仕事で使う基本的なソフトウェアの操作方法を学ぶためのもので、座学で講師の話を聞くだけではなく、グループで研修課題に取り組み、グループごとに発表するという形で進みました。興味深かったのは、同じ課題でもグループごとに正解を導くまでのアプローチが異なっていたことです。1つの課題に対してどのように対処するかは人によってさまざまだということを知ることができ、視野が広がりました。

2つ目は、オンライン監査プラットフォーム「Aura」に関する演習です。監査経験の豊富なベテラン職員から、具体的な監査現場でのエピソードも交えてAuraの使い方を教わりました。この演習では、具体的なツールの操作方法だけでなく、なぜこの手続を行うのかまで掘り下げて考えることの重要性を学ぶことができました。これまで会計士試験の受験勉強を通じて得た知識が実務につながっていることをイメージでき、オンラインの研修で学んだ内容から理解を一歩深めることができたと感じています。

変化し続ける時代の中で私たちが心がけたいこと

新入職員向け育成プログラムを通じて、大きな収穫が2つありました。

1つ目は、オフラインで同期や講師役の先輩職員の方々と直接コミュニケーションを取ることができたことです。育成プログラム参加前もオンラインで交流する機会はありましたが、なかなかお互いの人柄を理解するまでには至りませんでした。育成プログラムでは、他愛のない雑談をする時間的な余裕もあり、気軽に声を掛け合えるような仲になることができました。また、講師の方にもすぐに声をかけることができたため、些細な疑問でもその場で解消することができ、オンライン研修だけを受講したいた頃と比較して、業務で利用するデジタルツールのスキルがしっかり身につきました。その結果、実際に監査チームに配属されてからもスムーズに業務に取り組むことができています。

2つ目は、監査に必要なマインドを講師の方たちから直接学べたことです。業務で必要なデジタルツールの操作方法を学び、正しく使えるようになることは、監査人としての第一歩を踏み出す土台になります。大切なのはそれらを基礎として会計士としてのより本質的な業務に集中し、必要な知識や経験を積み重ねていくことだと考えられるようになりました。

ビジネス環境が加速度的に変化し続ける時代の中で、私たちにはテクノロジーを活用して日々の業務をより効果的かつ効率的に実施できないか模索すること、今持っている知識に固執せず課題解決に必要なスキルを日々更新していくこと、変化が著しい社会に迅速かつ柔軟に対応していくことが求められていると考えます。今回の新人育成プログラムを通じて得た経験をベースに、実務でより一層の研鑽に励みたいと思います。

PwCあらたのツール活用に関するインサイトについては以下もご覧ください。

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執筆者

菅野 佑太

シニアアソシエイト, PwC Japan有限責任監査法人

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田中 健佑

シニアアソシエイト, PwC Japan有限責任監査法人

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