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多くの金融機関では、バーゼル規制(BIS規制)の要請を受け、オペレーショナルリスクを定量化し、資本配賦する管理を実施してきました。この枠組みの下では、オペレーショナルリスクを定性・定量の両面で一体的に管理することに合理性がありました。しかし近年では、バーゼル規制の改定もあり、定性的管理と定量的管理を分離した上、定性的なリスクを一元的に管理する流れが見られます。
この背景には、従来のオペレーショナルリスクの管理方法では直接的には捉えにくいコンダクトリスクやコンプライアンスに係るリスクの高まり、それに伴うオペレーショナルリスクとコンプライアンスリスクの管理の在り方の再考などがあります。
また最近では、平常時のリスク管理に加え、危機時のサービス提供の継続性に係るオペレーショナルレジリエンスの重要性も着目されており、これらのリスクへの対応を一元的に行う上で、非財務リスク(Non Financial Risk(NFR))として再定義する流れが見られます。
特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する中、平時のリスク管理と危機時のリスク管理を一体的に捉える必要性はより高まっていると考えられ、今後この流れは加速すると想定されます。
PwCは、非財務リスク管理を自社のリスクに限定した管理ではなく、広くステークホルダーの期待に応える(アウトカムの達成)ためのリスク管理として捉え、管理体制の構築と運用を支援します。
PwCは、非財務リスク管理に関する以下のサービスを提供しています。