Background
理系出身ならではのデータ分析力を生かし、財務モデリングエキスパートに
大学と大学院では地球科学や環境学を学んでいました。主に地球温暖化が海洋に与える影響について研究し、スイスで氷河を観測したり、ロシアで永久凍土の調査に取り組んだりしたこともあります。こうした背景もあり、将来は環境コンサルティング会社やエネルギー系の企業に進みたいと考えていました。
同時に、仮説を立てて問題を解くということを繰り返して、少しずつ真理に近づいていくという研究のプロセスと、仮説思考で進めるコンサルタントの仕事には相通じるものがあるのではないかと気付き、コンサルティング会社にも興味を持つようになりました。結果的に就職活動は、環境・エネルギー系、コンサルティング系の2つの軸で進めました。
PwCアドバイザリーに入社しようと決めたのは、社風が自分に合っていると思ったからです。とにかく和気あいあいとしていて、雰囲気がいいと感じました。説明会や面接を通して「チームワークを大切にしている会社」であることが伝わってきて、研究で仲間とフィールドワークに取り組むことが多かった自分にとって相性が良さそうだと思いました。
また、扱う領域の幅広さも決め手の一つになりましたね。戦略コンサルティングだけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)やサイバーセキュリティ、デザインシンキングの導入支援など、一般的にあまりコンサル的ではないと思われている部分もカバーしており、「PwCアドバイザリーなら、いつかどこかで必ず自分が強くやりたいと思えることに出合えるだろう」と考えました。
入社後は、行政向けの官民連携プロジェクトを担当しました。美術館の設計から建設・運営までを一貫して行う鳥取県立美術館のPFI*1プロジェクトや、日本初の美術館コンセッション*2である大阪中之島美術館運営事業などのユニークな案件に、学生時代に培ったデータ分析の知見を生かして、財務モデリングエキスパートとして参加しました。その後、「より短いスパンで多くのアドバイザリー業務を経験したい」「財務モデリングの知見を積み上げたい」と考え、民間を対象としたM&A関連のディール業務を希望。現在は、事業計画の策定支援や上場企業のTOB(株式公開買付)に関するディールアドバイザリー業務などに従事しています。
※1 PFI (Private Finance Initiative):公共施設などの建設、維持管理、運営などを民間の資金、経営能力および技術的能力を活用して行う手法
※2 コンセッション:利用料金の徴収を行う公共施設について、施設の所有権を公共主体が有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定する方式