The Bosveld Group 非業務執行会長/南アフリカ/柑橘類生産業
多くのファミリービジネス企業は、このような関係を独自の競争優位性とし、地域の雇用創出や地域コミュニティのサポートにおいて役立っていることに誇りを持っています。南アフリカのBosveld Groupは、その好例です。
Milaan Thalwitzer氏 The Bosveld Group 非業務執行会長
1960年代に創業された同社は、現在、南アフリカ最大の民間の柑橘類生産業者として、世界50カ国に550万箱の柑橘類を輸出しています。Milaan Thalwitzer氏が現在の非業務執行会長であり、その3人の娘婿が経営陣に名を連ね、うち一人がCEOを務めています。農地改革ならびに黒人への権限付与の実現に対する同社の尽力を評価し、Milaan氏は2014年のナショナルファーマーオブザイヤーに選出されました。同社は13年前に黒人経済力強化政策(BBBEE)に賛同し、現在は多数の予備的プロジェクトに関与しています。その中では長期契約で黒人コミュニティから土地を借り受け、果実栽培事業で得た利益から賃料を支払っています。土地の所有者も作業に従事できる機会が得られるよう、地元の人々の研修が制度に組み込まれています。
「これが適切に進めば、全員にとってWin-Winとなるはずです。農地改革は複雑であり、時には対立を生む問題にもなりますが、農業従事者自身が積極的に答えを見つけるよう取り組んでいけば、道は開けるでしょう。」
Bosveld Groupチームメンバー
一族が常に南アフリカに尽くしてきたことから、Bosveldも南アフリカのために尽力しています。
「なぜこんなに成功できたのかと尋ねられたら、三つの理由を伝えます。それは、変化に遅れないこと、新しいチャンスを生かすこと、そして国のために尽くすことです。今後5年間の当社の計画は、次の世代のエネルギーをビジネスに生かしていくとともに、地域のコミュニティを強化して、前向きで持続的な影響力を発揮していくことです。果実生産を国際的に多様化させていく予定はありません。南アフリカは可能性にあふれる土地です。当社は、まず自分たちの将来と、従業員の将来に投資していかなければなりません。」
Milaan氏に、どのように人々の記憶に残りたいかを尋ねたところ、次のような答えが返ってきました。
「さまざまな情熱を融合させることのできた幸運な人物として思い出してもらえればよいと思います。家族、国、コミュニティ、そして農業への愛情を持った人物として。」