企業の生産性を向上させ、多様で柔軟な働き方を実現するための在宅勤務ガイダンス

7.社員同士のコミュニケーション

通常のオフィスに出勤する場合に業務時間中や休憩時間などに実現していた社員間のコミュニケーションは、在宅勤務により頻度が下がります。社員のメンタルヘルスケアやチームビルディング、信頼関係醸成のためにも、意識的にコミュニケーションを取る必要があります。

(1)雑談の場の設置
社員同士で雑談をすることにより、社員同士の団結力の向上や新たな思考、発想を生み出し業務を円滑にする効果もあります。在宅勤務だと、同僚と10-15分程度の時間を設定しWeb会議をすることで雑談を実施しているという例もあります。

同様に、Web会議で飲食を伴う交流機会を持つことで、組織内の信頼関係の醸成を行います。

(2)在宅勤務遂行のベストプラクティスの共有の場の設置
在宅勤務をする上で社員が見つけたコミュニケーションや業務遂行のコツなどを他の社員に共有し、自社の風土に合致したよりよい在宅勤務の方法を確立します。

(3)ラジオ型の情報発信
社内の状況やあるトピックについて一方的に配信するものの、興味関心がある人が参画して自由に退室できることから、チームへの所属感を高めるだけでなく学習効果も生み出します。

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※PwCコンサルティング合同会社が提供するものは運用のアドバイスであり、法的アドバイスではありません。労働法全般及びそれに関わる法規制に関する事項については、PwC弁護士法人またはPwC社会保険労務士法人にご相談ください。