
日本の強みを生かした新産業創造の必要性(前編) 採るべき戦略はマルチパスウェイ。多様化するエネルギー利用のなかで、水素エンジンが持つ役割とは
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。
R&D機能を含むエンジニアリングチェーンの役割として、主に「既存事業での持続的改善による価値の最大化」と、「技術を強みに新たな成長の柱を生み出す新規事業開発」の2つが求められています。
具体的には、既存事業における商品(製品・サービス)開発のQCD(品質・コスト・納期)水準高度化と、自社の強みである技術を活用した新規事業の企画・開発です。既存事業領域においては、商品開発力を持続的に改善しながら価値の最大化を図ることが重要です。また、新規事業領域においては、新たな企業成長の柱を探し、生み出すことがエンジニアリングチェーンに求められます。
PwCコンサルティングが日経BP社と共同で2021年3月に新規事業開発に関する実態調査を行ったところ、製造業各社のうち約8割が自社の技術力をベースとして新規事業開発を行っているという結果が出ています。この結果からも分かるように、製造業における新規事業の開発にあたっては、これまで蓄積してきた技術を司るエンジニアリングチェーンが主体的に関与することにより、次世代の事業の種を生み出し、育てていく必要があります。
PwCは「技術を強みとした新規事業開発」「R&D業務改革」「R&Dデジタル改革」の3本を柱として、R&D/PLM領域のコンサルティングサービスを提供しています。
「技術を強みとした新規事業開発」は、製造業が培ってきた「技術」を起点とし、デジタル技術も活用しながら、魅力ある新規事業やコト売りビジネスを企画・開発していくための業務プロセス・組織体制などの構築や新規事業開発推進を支援します。
「R&D業務改革」は、R&D領域において最も重要かつ緊急性の高い問題・課題を多角的に検証し、さまざまな業務・組織改革の手法を用いることで、売上/QCDの高度化(品質改善、原価低減、リードタイム短縮)の実現を支援します。
「R&Dデジタル改革」 は、オペレーション業務の変革とクリエイティブ業務への応用に向けた、エンジニアリングチェーンのDXを一貫して支援します。
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、産官学連携での水素エンジンの研究開発の重要性と、具体的な課題について議論しました。
本書では、SDV(ソフトウェア定義車両、Software Defined Vehicle)とは何か、今後何をすべきかを検討いただく一助として「SDVレベル」を定義し、SDVに関するトピックや課題を10大アジェンダとして構造分解して、レベルごとに解説しています。(日経BP社/2025年4月)
2025年の産業・サービス分野におけるM&A活動は、企業がポートフォリオの拡大、再編、洗練に向けた取り組みを強化していることから、成長へ向かうことが見込まれます。