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M&Aや事業再生、PPP・都市開発支援
PwC Japanグループの総合力で取り組むディールズプラットフォームとは?

PwCアドバイザリー合同会社(以下、PwCアドバイザリー)は、企業経営を取り巻く複雑な課題を解決し、企業価値の向上を実現させるプロフェッショナル集団です。手掛ける主なソリューションは、「グローバルM&A」「事業再生」「インフラ・都市開発」。多岐にわたるプロジェクトを、PwCのグローバルネットワークや、PwC Japanグループ(以下、PwC Japan)と連携して推進しています。今回は、海外勤務経験もある4人の若手が、担当したプロジェクト事例を紹介します。

<対談者>
I.Takahashi
#mastrategyconsultant #dealadvisory) PwCアドバイザリー合同会社 M&A Advisory マネージャー
S.Saotome#mastrategyconsultant #dealadvisory) PwCアドバイザリー合同会社 IUR(インフラ・都市開発)シニアアソシエイト
Y.Kang#mastrategyconsultant #dealadvisory) PwCアドバイザリー合同会社 Deal Strategy & Operations シニアアソシエイト
Y.Kichikawa#mastrategyconsultant #dealadvisory) PwCアドバイザリー合同会社 Business Recovery Services(事業再生) シニアアソシエイト

※所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。

世界のビジネスに幅広く携わることができる
ディールアドバイザリーの魅力

Takahashi
ディールズプラットフォームとは、M&A、事業再生、インフラ・都市開発などのディール(取引)に対して、PwC Japanのファーム全体で取り組むプラットフォームのことです。例えばM&Aの案件の場合、ディールアドバイザリーを行うPwCアドバイザリーだけでなく、PwC Japanの監査法人、税理士法人、弁護士法人、コンサルティングと協働して、あらゆる側面からクライアントの課題解決に向けて支援することを可能にしています。各法人の専門性を生かしながら、ディール前の戦略フェーズから、ディール後のPMI(Post Merger Integration:合併後の経営統合)までを見据えた、総合的なクライアント支援が特長です。

I.Takahashi
PwCアドバイザリー合同会社 M&A Advisory マネージャー

Y.Kichikawa
PwCアドバイザリー合同会社
Business Recovery Services(事業再生) シニアアソシエイト

Kichikawa
私は新卒でPwCアドバイザリーに入社し、ディールアドバイザリーの中の事業再生部門への配属を希望しました。理由は、事業再生という局面では、クライアントから本当に必要とされ、クライアントと同じ方向を向いて仕事ができるのではないかと思ったからです。売上拡大やコスト削減といったような限定的な側面だけはなく、窮境状況にある企業の経営活動の「全て」をサポートできる業務に非常に魅力を感じました。

Takahashi
私の場合、就職活動時点では、業界横断的に業務に携わることができるという点、また、自分が成長できるかという点を重視していました。その中で、コンサルティング領域も検討したのですが、最終的にM&Aのアドバイザーを希望したのは、「What(どうあるべきか)」を考えるよりも、「How(どうやって)」実現するかを支援したいという思いからです。コーポレートファイナンスというキャリアの軸を身につけられそうだというのも、魅力の一つでした。

Saotome
私はもともと大学で建築を専攻し、大学院修了後は設計事務所に籍を置いている時期がありました。設計事務所での仕事は建築デザインを学んだ身としては日々刺激に溢れるものでしたが、さまざまなクライアントと関わる中で「投資対象としての建築・都市」に強い関心を抱き始めました。そんな中、PwCアドバイザリーのパートナーから都市開発に関するレクチャーを受け、建築や都市をビジネスの観点から仕事にできる環境があると知り、インフラ・都市開発部門を希望するようになりました。

Kang
私はPwCコンサルティングに新卒で入社した後、クライアントのビジネス全体を俯瞰しながら意思決定を支援する業務に携わりたいと思い、PwCアドバイザリーに転籍しました。現在は、M&A後のオペレーション改善や事業価値の創造を軸にした部署で、新しい会社のコーポレートアイデンティティやガバナンス設計、組織要員体制の構築、コーポレート機能のオペレーションモデル構築など、クライアントのビジネス全般に幅広く携わっています。

S.Saotome
PwCアドバイザリー合同会社 IUR(インフラ・都市開発) シニアアソシエイト

Saotome
世界のビジネスに幅広く携われるのがディールアドバイザリーの魅力だと思います。その実践力を培うために、PwCアドバイザリーでは、入社2~3年目の若手を対象にした「Edge」という特徴的なプログラムを実施しています。これは、PwCのアジア・オセアニア拠点のオフィスに滞在し、およそ半年間、現地のプロジェクトに参画するというものです。私はPwCシンガポールに出向し、グローバルな環境の中で価値を出すことの難しさとやりがいを肌で感じることができました。

Takahashi
私も「Edge」でニュージーランド出向を経験しました。実はそれが初めての海外経験で、ビジネスの場面で英語を使うことのハードルの高さを実感しました。「Edge」以外にも海外出向の機会はありますが、若手社員にとっては「Edge」が最初の機会となります。

ディール後の企業の成長や価値創出をも見据えた支援
「グローバルM&A」

Takahashi
ここからは、私たちが体験したディールアドバイザリーのソリューションを具体的に紹介します。私はファイナンシャルアドバイザーとして「グローバルM&A」に関わっています。ファイナンシャルアドバイザーは、案件全体のコーディネート、アドバイザーのとりまとめ、価値評価や契約交渉など、M&Aディールに必要な一連のプロセスを支援します。

Kang
ディールが成立した後、会社に新しい価値を創造し、企業のバリューアップを実現させる「PMI」という業務もあります。新社名から、市場での立ち位置、市場環境を踏まえた会社のミッション、経営陣の人事まで、会社経営に関わるさまざまな検討事項について細かく、かつ深く支援し、決定まで導いていきます。

Y.Kang
PwCアドバイザリー合同会社 Deal Strategy & Operations シニアアソシエイト

Takahashi
ファイナンシャルアドバイザーの主たる業務の一つに、相手側との交渉があります。交渉を成功させるには、まずバイサイドとセルサイド、双方の企業が何を大事にしているのかを、クライアントと共に議論することが大切です。グローバルM&Aというと、グローバル展開をしている大企業だけが関与するイメージを持たれるかもしれませんが、買収対象の会社がローカルのみで事業展開している小規模な企業のケースもあります。このようなケースでは、会社の規模による違いや地域による商習慣の違いなどを念頭に置きながら、地域特有の影響力なども考慮し、相手の目線に立って考えることが重要になります。

Kang
あらゆる角度から企業の将来を考えていくわけですから、PwCアドバイザリーの他の部門だけでなく、税理士法人、監査法人、弁護士法人などPwC Japanの各専門チームとの連携が欠かせません。プロジェクト全体を俯瞰して捉え、縦横の整合性を取りながらクライアントの未来づくりに貢献するのが私たちの役目です。

Takahashi
国内の各法人だけではなく、PwCのグローバルネットワークを活用し、企業や業界に関する情報、商習慣やカルチャー、政治情勢など、さまざまな現地の情報を得られるのも、PwCの大きな強みですね。海外チームと協働することによって、日本チームだけではできない支援が可能になります。

抜本的な構造改革を実現する「事業再生」と
最適なインフラ構築を目指す「インフラ・都市開発」

Kichikawa
私が携わっている「事業再生」は、窮境状況にある会社に対してあらゆる手立てを同時に検討し、正常な経営状態まで立て直すことをサポートする業務です。ビジネス面では一般的なコストカットに始まり、資産売却、時には不採算事業の撤退・売却を含む抜本的な構造改革も検討する場合があります。財務面では借入の返済期限延長や減額、あるいは外部スポンサーからの資本注入といった社外関係者との調整も必要になるケースもあります。経営陣が重要な意思決定をするためのサポートや、利害関係が異なるさまざまな関係者との困難な交渉が必要な場面が多くありますが、チーム一丸となって丁寧に粘り強く進めていきます。

Saotome
私は、都市開発支援・インフラ輸出支援の領域に携わっています。「コンサルティング会社で、なぜ都市開発を?」と思うかもしれませんが、提供するサービスは、M&Aとよく似ています。一般的なM&Aでは民間企業同士で買収などの取引が行われますが、インフラ・都市開発の世界では民間企業と公共セクターが空港などの具体的なインフラアセットについて取引を行います(民間同士のインフラアセットに関する取引ももちろんあります)。クライアントはデベロッパー、総合商社、中央省庁などで国の内外は問いません。近年は、既存の都市にビッグデータ活用や次世代モビリティ導入など、プラスアルファの付加価値をつけて生活、ビジネス、行政の質を向上させる「スマートシティ開発」のプロジェクトが増えています。

Kichikawa
事業再生のプロジェクトは戦略を立てて終わりではなく、その戦略を確実に実行まで導いていくことが求められます。胆力を非常に使う職務だと思いますが、クライアントから感謝される機会が本当に多く、プロジェクトが無事に終わったときの達成感はとても大きいですね。

Saotome
クライアントからは、デジタル技術を活用して収益を得たいというニーズも高まっています。特に「ポストコロナにおける都市の在り方」という、これまで誰も体験したことのない、避けて通れない課題であることから、その都市の未来像をバーチャルリアリティのCGでプレゼンテーションするなど、新しいアウトプットの仕方も実践しています。

Kichikawa
デジタルの活用は、事業再生チームでも重要なテーマになっています。クライアントから提供されたデータを分析し、事業再生への道筋やその後の成長を分かりやすく可視化できるツールを使って提案する試みも始まっています。

ディールアドバイザリーを目指す皆さんへ
4人からのメッセージ

Takahashi
アドバイザリー業務を希望される学生の方は、幅広い業界に関与できたり、若手でもマネジメントと会話ができたりするといった面に魅力を感じられる方が多いのではないかと思います。もちろんそうなのですが、それらに加え、クライアントの課題解決に向き合う中で、思いもよらない経験をできるのが、アドバイザリー業務の醍醐味だと感じています。さまざまなものに興味を持ち、想定外の出来事にもポジティブに向き合える。そういう方には、ぜひディールアドバイザリーの世界に飛び込んでほしいと思います。

Kichikawa
よく事業再生の仕事は「総合格闘技」に例えられます。財務・会計の知識だけではなく、税務、法務、M&A、戦略、人事、オペレーション。さまざまな分野の知見が必要になる業務です。PwC Japan内のさまざまな専門性をもつメンバーや、投資銀行や法律事務所など社外のアドバイザーと協働する機会も多く、その中で自分の専門性を磨いていくことができます。大変ではありますが、非常に学びの多い仕事だと思います。

Saotome
世の中の常識が急速に変化している今、各企業は新たなビジネスモデルを構築することを迫られています。そのためクライアントとのコミュニケーションにおいては、議論を重ねる中で論理的に問題・課題を抽出してその解決方法を検討するロジカルシンキングの能力はもちろん、社会の動向やクライアントのニーズなどから導かれた仮説に基づくデザインシンキングの両輪が必要となります。ロジックだけにとらわれないクリエイティブな顧客体験を創出するには、若手ならではの柔軟な視点も非常に強い武器になると思います。ぜひ皆さんも、常識やロジックだけに留まらない思考をPwCで爆発させていただければと思います!

Kang
業務上、さまざまな立場の人とコミュニケーションを図ることが必要です。また、地球の反対側にいる企業にまで、クライアントのビジョンをしっかりと示す必要もあります。ディール後のイメージを伝え、同じ方向を目指すよう働き掛けるミッションを担うため、ロジックだけでなく、アートやセンスも含む全ケイパビリティをフル活用して、新しい会社の創造にチャレンジしたい方には、とてもエキサイティングな仕事だと思います。

I.Takahashi(#mastrategyconsultant #dealadvisory)
PwCアドバイザリー合同会社 M&A Advisory マネージャー

2016年に大学卒業後、新卒でPwCアドバイザリーに入社。M&Aアドバイザリー部門において、M&Aのリードアドバイザリー業務に従事。セルサイド・バイサイド、国内案件・海外案件を問わず、フィナンシャルアドバイザーとして多数のクライアントを支援。2019年には若手育成プログラムの一環で、半年間のニュージーランド出向を経験。

Y.Kang(#mastrategyconsultant #dealadvisory)
PwCアドバイザリー合同会社 Deal Strategy & Operations シニアアソシエイト

2015年に大学院修了後、新卒でPwCコンサルティングに入社。金融機関の規制対応や、システム導入支援などを経て、PwCアドバイザリーに転籍。日系海外法人の売却検討支援、海外投資先の選定支援といった戦略立案から、事業再編やPMIなど、業界問わずM&Aを契機とした企業の変革支援に幅広く従事。

Y.Kichikawa(#mastrategyconsultant #dealadvisory)
PwCアドバイザリー合同会社 Business Recovery Services(事業再生) シニアアソシエイト

2017年に大学卒業後、新卒でPwCアドバイザリーに入社。財務モデリングやM&A戦略部門を経験した後、事業再生部門にて事業計画の策定、金融機関やファンドなどのステークホルダー交渉、経営管理高度化などのテーマおける事業再生・業界再編案件に複数従事。

S.Saotome(#mastrategyconsultant #dealadvisory)
PwCアドバイザリー合同会社 IUR(インフラ・都市開発) シニアアソシエイト

大学院修了後、設計事務所での長期インターンシップを経て、2016年に新卒でPwCアドバイザリーへ入社。 インフラ・都市開発部門において、国内外の多岐にわたるインフラ開発支援・入札支援業務に従事。都市輸出、スマートシティ、空港、スタジアムなどに関与しつつ、データビジュアライゼーション、バーチャルリアリティなどを活用したクライアントデリバリーも経験。2019年には若手育成プログラムの一環で、半年間のシンガポール出向を経験。

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