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社会全体にインパクトを与えるプロジェクトに取り組む
公共事業部に期待される役割とは?

「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」ことをPurpose(存在意義)とするPwC。このPurposeを体現するにあたって、PwC Japanグループにおいて重要な役割を果たすのが、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)の公共事業部(Public Services)です。人々の社会への関心が高まる中、公共事業に対してのコンサルティングの意義とは何なのでしょうか。今回は、同部で活躍する若手社員を中心とした4人が、期待される役割やコンサルティング業務への思いについて語ります。

<対談者>
S.Hanashita
(#businessconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Public Services アソシエイト
S.Furuya(#businessconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー
A.Shogaki(#businessconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Public Services シニアアソシエイト
T.Iga(#businessconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー

※所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。

コンサルティング会社だから可能となる
公共機関/民間企業との多様な関わり方

Iga
公共事業部は名前の通り、主に公共機関向けのコンサルティングを行っている部署です。官公庁や自治体のみならず、民間企業とも連携することで、政策提言を社会実装まで落とし込んでいくところに強みを持っています。多様な領域に対応するため、地方創生、デジタル、福祉、教育などそれぞれの専門性をもった12のイニシアティブチーム(※1)と、主要クライアントとなる官公庁や民間企業を担当する複数のチームで構成されています。

S.Furuya
PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー

T.Iga
PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー

Furuya
メンバーのバックグラウンドも多様です。私自身は前職で、国家公務員として公共事業に関わっていました。その当時、仕事に取り組むにつれて「その人の暮らしが変わる、という部分にもっと丁寧に向き合いたい」という思いが膨らんできて、コンサルティング会社だからこそできる公共政策に取り組んでみたくなったんです。現在は、「福祉」をテーマにしたイニシアティブチームで児童虐待の課題解決に向けたプロジェクトに参画しており、新たな目標と大きなやりがいを見いだしています。

Iga
私は、民間企業へのコンサルティングに携わった後に、PwCコンサルティングに転職しました。PwCコンサルティングに入社後も、主に人材サービスの分野で民間企業のコンサルティングに携わっていますが、企業の成長戦略を考える上では、「社会」「公共」というキーワードは切っても切り離せないと痛感しています。また、社会課題の解決に向けては、企業をコンサルティングするだけでなく、こうしたクライアント企業と「協働」することが重要だと考えています。現在は地方創生をテーマにしたイニシアティブチームにも所属して自治体を支援しており、地域の自治体と民間企業をつなぐことの意義を強く感じています。新卒でPwCコンサルティングに入社したお二人は学生の頃に「公共事業のコンサルティング」について、どのようなイメージをもっていましたか。

Hanashita
私は、学生時代、コンサルティングファームのクライアントは民間企業が中心というイメージを持っていました。しかし、PwCコンサルティングには官公庁などをクライアントとする、社会のルールづくりから携われるような部署があることを知り、社会にダイナミックな影響を与えられることにとても魅力を感じました。

Shogaki
私も公共事業に関心はあったものの、「官公庁のプロジェクトは、自分1人の力ではなかなかアプローチできそうにない」と思っていました。その一方で、実現できたら自分の仕事が、自分や家族、友人にも何らかの形で影響を与えられるのでは、と漠然とした期待はありました。

A.Shogaki
PwCコンサルティング合同会社 Public Services シニアアソシエイト

(※1)公共事業部の12のイニシアティブチーム
1.Welfare:社会保障システムの陳腐化対策や社会的弱者支援
2.Health/Medical:医療費削減、医療体制の整備、デジタルヘルス改革
3.Education:ICT(情報通信技術)教育、大学経営改革、高齢者のアップスキリング
4.Sports:スポーツ人口拡大、女子スポーツといったアスリート支援
5.Labor:雇用の維持と事業の継続、ダイバーシティ、人材マッチング事業などの支援
6.Industry&Technology:国内技術のイノベーション創出や知的財産権の保護・管理
7.City/Town:地方創生/スマートシティ、都市マネジメント
8.Agri/Food:農業政策、食に関する社会課題解決
9.Transportation:鉄道、航空、MaaS(Mobility as a Service)など
10.Logistics:運輸物流全般、ドローン活用などの施策
11.Digital:デジタルガバメント、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進
12.Social Impact Initiative:社会課題解決、ソーシャルトランスフォーメーション

学生時代からの思いを形にするために
自らの意思でプロジェクト参画にアプローチ

Shogaki
私が公共事業部への配属を希望したのは、大学と大学院で天文学の研究に打ち込んでいた経験がベースにあります。当時は大学に残って研究者を目指すことも考えていたのですが、限られたポストや予算の中で世界レベルの成果を挙げることは、現実的にはとても狭き門でした。そこで注目したのが、大学や研究者に対して、研究環境の向上や学生・研究者の教育・育成にコンサルティングの観点からアプローチすることでした。

Hanashita
私も大学での研究を背景に、公共事業部への配属を希望しました。大学では、マクロ経済学を専攻しており、普段の講義やゼミの中で、昨今の経済・金融情勢の煽りを受け、地域金融機関のビジネスが立ち行かなくなっていることを知り、大きな課題意識を持つようになりました。地域金融機関は地方経済を支える大黒柱のような存在ですから、「このままでは日本の経済自体が揺らぎかねない」「どうにかしなければいけない」という思いが募りました。

Shogaki
PwCコンサルティングは、自分の挑戦したいプロジェクトや実現したいことを主張すればチャンスをもらえる、そんな風土がありますよね。私は入社後、「大学の改革」や「研究者への支援」に関わるプロジェクトに興味があるということをことあるごとにアピールしました。その結果、大学の産学連携を推進する「オープンイノベーション機構」を効果的にサポートするための、文部科学省との調査プロジェクトに関わることができました。

Hanashita
私も入社当初から自分の挑戦したいこととして、地域金融機関の支援というものがあったのですが、実は公共事業部に配属された当時は関連するプロジェクトがなかったんですね。そこで、上司に自分の思いをぶつけたところ「やりたいなら、やろう」と即答してくれたんです。入社間もない自分には、実績も人脈も全くない状態でしたが、社内の手厚いバックアップのおかげで、「先導的人材マッチング事業」という地域金融機関を支援するプロジェクトが発足し、私も参画することができました。

Shogaki
希望がかなえば、やりがいも大きくなりますよね。私が携わっている「オープンイノベーション機構」のプロジェクトは、大学への補助金をもとに産業界出身の経営人材などをプロジェクトマネージャーとして招聘し、大学と企業との「組織」対「組織」の共同研究を集中的にマネジメントしようという活動です。私は今、その成果や課題を把握する調査に関わっているのですが、1人では成し得ない規模の社会貢献活動に携わることができているという充実感を味わっています。

Hanashita
私も同感です。新入社員でありながらも自分が抱く思いを尊重してもらえたことに加えて、1人のプロジェクトメンバーとして地域金融機関に向き合い、地域における人材マッチングを下支えできていることに充実感があります。そして、公共事業部のメンバーやプロジェクトに関わる方々と一緒に、日本の未来をより良いものにしていけるように挑戦できていることに、責任感と喜びを感じています。

公共事業部の役割とキャリア形成
若手社員が期待されているバリューとは?

Iga
公共事業部のプロジェクトで求められるのは、一言でいえば「プロデューサー」のような役割です。あらゆるプレーヤーを巻き込んで、実現までのシナリオを描き、実装に必要なモノ、人材、資金を集めて、実際にコーディネートしていくことが求められます。例えば、自治体の職員や地域企業の人たちが何をしたいのかを丁寧にリサーチして、秘められた思いや未来像を言語化します。そして、何が必要かを考えてソリューションを提案し、その自治体や地域企業が自走するための支援をしていきます。

Shogaki
若手社員の観点から言うと、多くの役割を高い視座をもって取り組むことが求められますね。早い人では入社2年目ぐらいからプロジェクト全体を見渡す役割を与えられ、小規模のプロジェクトだと、実際の実務は自分1人で担当するという体制もあり得ます。その上で、いかに付加価値を創出できるのかを考えています。

S.Hanashita
PwCコンサルティング合同会社 Public Services アソシエイト

Hanashita
そうはいっても、過度なプレッシャーを感じたことはありません。同時に多くのプロジェクトを担当する先輩社員と違って、若手社員は1つのプロジェクトに集中して取り組むことができるので、そのプロジェクトに誰よりも詳しくなれるのが強みです。細かいことにも気づけますし、新しい付加価値の創出に専念することができます。

Furuya
公共事業部は全体的に若手社員が多く、私自身も彼ら、彼女らから学ぶことはとても多くあります。入社後、予備知識ゼロからスタートしながらも、全員で学び合い、切磋琢磨しながら共に経験を重ねて成長し、数年でプロジェクトの顔として奮闘している姿を見ると本当に頼もしく思います。

誠実にコツコツと、全員で高みを目指したい
4人から皆さんに伝えたいメッセージ

Shogaki
公共事業部のメンバーは現在約210人で、私が入社した4年前に比べて、規模が3倍ほどに拡大しています。その中で若手社員が自発的に取り組んでいるのは、「組織が大きくなる中で、どのようにコミュニケーションを取っていけば良いのか」「どのようにしたら帰属意識を醸成することができるか」を考え、実践する「PS Staff Council」という活動です。このように、若手社員でもやりたいことを実現できる環境が、大きな魅力だと思います。

Hanashita
PwCの行動規範の1つである「Care」の理念の通り、「お互いに助け合い、成長を支え合って高みを目指していこう」という空気は公共事業部内にも流れています。その一方で、早い段階からプロジェクトを任され、1人のメンバーとしてクライアントにしっかり対峙することもできます。自らに足りない部分がある時はチームがバックアップしてくれるので、とても感謝しています。

Furuya
所属しているメンバーは極めて真面目で、地味な仕事にも真摯に打ち込める人たちが集まっています。クライアントの先に「国」の存在があることが多く、時にはプレッシャーを感じることがあるかもしれません。しかしその分、他では得られないやりがいや挑戦のしがいがあり、経験を重ねれば必ず大きく成長できますよ。

Iga
コミュニケーションを通して、自分自身の知見を共有することに喜びを感じている人が多く、部署内のチャットルームでは毎日意見交換が行われています。イニシアティブチームやプロジェクト内だけではなく、さまざまなコラボレーションに挑戦したい人であれば、活躍の場は広がると思います。

S.Furuya(#businessconsultant)
PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー
大学卒業後、経済紙記者、海外大学院、国家公務員を経て、PwCコンサルティングに入社。「福祉」と「権利擁護」をテーマに、主に児童福祉政策や配偶者暴力の防止政策に関連する実態調査・新規施策の実証事業を推進。2020年度は9本の調査研究をまとめた。最近では、クライアントワークの成果を応用したソリューション開発にも従事。

T.Iga(#businessconsultant)
PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー
大学院卒業後、日系コンサルティングファームを経て、PwCコンサルティングに入社。人材サービス会社を中心に、中期経営計画策定や業務・組織改革などのプロジェクトを推進している。地方創生に取り組むチームにも所属し、地域活性に向けた調査・実証事業などに従事。また、地方旅行代理店の新規事業立案や地方小売事業者の業務改革など、地域事業者向けのコンサルティング経験も有する。

A.Shogaki(#businessconsultant)
PwCコンサルティング合同会社 Public Services シニアアソシエイト
2018年に大学院修了後、新卒でPwCコンサルティングに入社。労働政策領域、科学技術領域における調査研究や実行支援案件に従事。また、組織作りやコミュニケーションへの関心から、有志グループ「PS Staff Council」のメンバーとして、公共事業部内でのコミュニケーション施策などの提案・推進活動にも参画中。

S.Hanashita(#businessconsultant)
PwCコンサルティング合同会社 Public Services アソシエイト

2019年に大学卒業後、新卒でPwCコンサルティングに入社。公共事業部に配属後、労働政策や地方創生領域を中心に、調査研究や実証研究、直接支援などの業務に従事。直近では「人材マッチング×地方創生」をテーマに、東京一極集中の是正に向けたプロジェクトに複数参画中。

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